イコールの関係!接続詞 that にある同格節とは

接続詞

この that 、前の名詞と関係あるの?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「that 節」をテーマに、
いろいろ実験していこうと思います。

that 節は実に多くの用法があります。

副詞節になったり、名詞節になったり、
はたまた同格の意味を持ったり。

さらには、その節ごとに多彩な意味があるので
なかなか大変だとは思います。

その中でも、今回は「同格節」
スポットを当てていきたいと思います。

セータ君
セータ君

「同格」って聞き慣れないけど、どういうのなんだろう?



簡単に言えば、前の名詞とイコールの関係を結ぶ役割を持つもので
それができるのは接続詞の that と whether です。

今回は、そんな同格節を作る that について
詳しく見ていきます。

また、同格節と見た目がそっくりな
関係代名詞の that との違いも
併せて確認していきたいと思います。

それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

同格節って何?

まずは、「同格」について
簡単に説明していこうと思います。

先ほど冒頭で簡単に説明した通り
前の名詞とイコールの関係を結ぶ役割を持つものですが
もう少し具体的な言葉にすると、

2 つ以上の名詞(もしくは名詞句)が並んだ時、
後ろの要素が前の要素を説明している関係
のことを言います。

たとえば、

William,one of the most famous singers, …

みたいな感じの文です。

人名が最初に来て、その後にその人物について
「,(カンマ)」以降で説明されていますね!

人名でなくても何か固有名詞のものを
カンマ以降で説明されている文章でもいいのですが、
こういう文は TOEIC でもよく見かけたりしませんか?

セータ君
セータ君

あっ! 確かにこういうの見かけるけど、これって同格だったんだ~!


こんな感じで同格を表していますが、

同格節というのは、同格で並べられている名詞(名詞相当句)のうち
一つが SV を含む文のカタマリになっているものです。

つまり、

名詞 that SV ~


が同格節の形になるというわけです。

日本語では「~という[名詞]」
という意味になります。

日本語の文章だと同格節が名詞を説明しているので、
同格節は形容詞の役割を果たしているように見えます。

しかしながら、
同格は「2 つ以上の名詞(名詞相当句)が並んでいる」
というのが条件です。

ですので、同格節は「名詞節」であることを

忘れないようにしましょう。

どんな名詞にもできるわけではない


セータ君
セータ君

この同格節って、どんな名詞にも使えるのかな?


残念ながら、名詞はどれでもいいというわけではなく
使える名詞は限られています。


では、同格節の that がとれる名詞には
どんなものがあるのか見ていきましょう!

同格 that を伴える名詞


同格 that を伴える名詞は次の表のようになります。

分類 意味
事実・情報 fact (事実), evidence (証拠), news (知らせ), notice (通知), information (情報),  report (報告), result (結果)  など
可能性 possibility・probalility (可能性), chance (見込み)  など
言う・思う statement (発言), opinion (意見), thought・idea (考え), theory (理論), expectation (期待), desire (願望), doubt (疑い) など
決定・要求 agreement (同意), order (命令), decision (決定), proposal (提案), promise (約束) など

 

セータ君
セータ君

うわぁ…。同格の that をとれる名詞ってこんなにあるんだ…。


そうですね。

同格の that をとれる名詞がたくさんあることに加え、
「~という○○」のような日本語訳も相まって

どんな名詞でも同格の that を使ってしまうというケースが
少なくありませんので注意しましょう。

同格の that をとれる名詞がこんなにあると
覚えるのが大変そうですが、幸いにも
ある程度グループに分けることができます

セータ君
セータ君

グループで覚えれば暗記の負担がだいぶ減るし、推測も効くから結構便利かも!


そうですね!

それらのグループに当てはまる単語が登場して
その後に that 節が来た場合、
同格の可能性を疑ってみてください。

関係代名詞 that との見分け方


同格の that は 「名詞 that ~
という構文をとりますが、

この構文をとるものがもう一つあって、
それが関係代名詞の that です。

同格の that も関係代名詞の that も
that 以降が文になっているので、
一目見ただけでは見分けがつきづらいです。

セータ君
セータ君

同格の that と関係代名詞の that の見分け方ってあるのかな?


はい!見分ける方法はきちんとあります。

例文を見てみましょう。

★ 関係代名詞の that
The rumor that he had started turned out to be false.
(彼が立てた噂は嘘であることが分かった)

★ 同格節の that
The rumor that he would be promoted turned out to be false.
(彼が昇進するという噂は嘘であることが分かった)


The rumor turned out to be false のところまでは全く一緒で、
唯一違うのが the rumor を説明している that 以降の文です。


関係代名詞のほうは、
先行詞 the rumor に that he had started と
説明されている構造ですね。

セータ君
セータ君

先行詞を説明している元の文章は、he had started the rumor になるのかな?


そうですね!

関係代名詞を含む説明文には、
S か O のいずれかが欠けています。

いわゆる「不完全な文」という事ですね。


一方で、同格節のほうはどうでしょうか?

説明している文章が that he would be promoted ですが、
どこも文の要素が欠けていないですね。

いわゆる「完全な文」という事です。


ここまでをまとめると、

同格節の that と関係代名詞の that を
見分けるときのポイントは、

that 以降の説明文が「完全」か「不完全」か

を見ればよいという事になります。

セータ君
セータ君

なるほど! that 以降の文の構造に注目して、関係代名詞の that か 同格節の that かを判断すればいいんだね!!


そうですね!

つまり、

S か O いずれかが欠けている「不完全」な文であれば
関係代名詞の that

そういう欠けたものがない「完全」な文であれば
同格節の that

と覚えておきましょう!

おわりに

今回は「同格節の that」について
見ていきました。

こうしてみてみると、同格節の that は
紛らわしいことが結構ありますね。

同格節の that をとれる名詞は意外にも多くあるので、
どんな名詞でもとれるような気がしますし、

that 以降の説明が文である点においては
関係代名詞の that とソックリ
です。

そんな紛らわしいところがあるので
間違えそうにはなると思いますが、
見分けるポイントはあります。

是非ともしっかりとおさえて
整理していってください!


それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

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