【雑記】限定用法・叙述用法 の違いが何かに似ている件

形容詞

前回の記事にて、

形容詞の限定用法と叙述用法について
自分なりに意味をかみ砕きながら
書いてみたが、

調べている途中、あることに気づいたので
備忘録がてら書いてみようと思う。

セータ君
セータ君

前回の記事は、すぐ下の 「あわせて読みたい」にあるから、そこでチェックしてね!

形容詞の限定用法と叙述用法


形容詞の限定用法と叙述用法を
簡単に振り返ると以下のようになる。

限定用法 : 名詞に直接修飾して、名詞の有様(様子や性質等)を限定させる
 「〇〇(形容詞) △△(名詞)」 the big apple

叙述用法 : 名詞の有様を文で説明して、補語の役割を持たせる
 「△△(名詞)〇〇(形容詞)」 The apple is big.


もっと簡単に言ってしまえば、

形容詞には

名詞に直接修飾する使い方(限定用法)と、
名詞を文で説明する使い方(叙述用法)

あるということになる。

片方しか取れないものと意味が異なるもの


そんな二つの使い方がある形容詞だが、
その形容詞の中に次のような性質を持つものがある。

  • 片方の用法しか取れないもの
  • 限定用法と叙述用法で意味が異なるもの

一つずつ見ていこう。

片方の用法しか取れないもの

形容詞は両方とも取れるものが多いが、中には
限定用法・叙述用法いずれかにしかとらない
形容詞がある。

ここでは、間違えやすい例を挙げてみよう。

× the alive fish
× the asleep baby


上の例では、名詞に直接修飾する
限定用法としての形をとっているが

この alive と asleep は
叙述用法しか取れない形容詞であるので
この形をとることができない。

同じ意味を表現したい場合は、
それぞれ


the alive fish → the living fish
the asleep baby → the sleeping baby


とすれば問題ない。


そして、 alive , asleep を使いたいときには

The fish is alive.
The baby is asleep.

のように「文として」使おう。


形容詞を使うときには
こういった点に注意しながら
学習を進めていただけたら幸いだ。

セータ君
セータ君

辞書で形容詞を調べるときは、この限定用法と叙述用法の記載があるはずだから、見落とさないようにチェックしておかないとね!


用法で意味が異なるもの

同じ単語でも、
限定用法と叙述用法で
意味が異なるものがある

一例を表にまとめてみた

形容詞 限定用法 叙述用法
present 現在の 出席して
able 有能な ~出来る
certain とある 確かな
late 最近の 遅れて

こんな感じでざっと紹介してみたが、
ここでは

形容詞には、片方しか取れないものと
用法によって意味が変わるものがある

ということだけ頭に入れておけば
十分である。

どこかで見たような…

さて、ここまで紹介した
限定用法と叙述用法の性質ではあるが、

何かひっかかる感じを覚えるかもしれない。

セータ君
セータ君

片方しか取れないものと、意味が変わってしまうもの…。 あれ? こういうの、どこかで見たような感じがするよ…?


この違いの性質を見たときの
デジャヴ感。


そう…。

その正体は…

動詞に続く
to 不定詞・動名詞の違い!!


これにも、

片方しか取れないものと
どちらかで意味が異なるものがある

というのを
覚えていないだろうか?

セータ君
セータ君

ああ!! そうだそうだ!! たしかに、 動詞に続く to 不定詞と動名詞の違いにもそういうのあったね!! こんなところに共通点があったなんてビックリ!!


to 不定詞しか取れない動詞
hope to do, want to do…

動名詞しか取れない動詞
enjoy doing, consider doing …

どちらかで意味が異なる動詞
try to do / try doing
remember to do / remember doing


意味こそ違えど、形式上

片方しか取れない
どちらかで意味が異なる


という点においては
かなりそっくりではないだろうか?

取っつきにくさからの解放

形容詞の限定用法と叙述用法は、
どちらかといえば影が薄い印象で
取っつきにくいというのが正直なところだった。


頻度に関しては、

「動詞に続く to 不定詞と動名詞の違い」
の方が圧倒的に多いので、

頻出の文法事項に埋もれがちな感じがする。



しかし、その高頻度の文法事項における
「性質」に注目したところ、

見事にその性質が、
形容詞の限定用法と叙述用法の違いに繋がり

その取っつきにくさから
解放されたことを覚えている。



もし、形容詞の限定用法と叙述用法の違いが
取っつきにくいと感じていれば

セータ君
セータ君

形容詞の限定用法と叙述方法の性質は、「動詞に続く to 不定詞と動名詞の違い」と同じように考えればいいんだな!


と置き換えてみてはいかがだろうか?

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