コロケーションって何?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記 の Delph (デルフ) です!!
今回は「単語の覚え方」について
いろいろと実験していこうと思います。
英単語を覚える方法は多種多様ですが、
大部分は以下の二つではないでしょうか?
- 一語一訳で覚える
- 例文で覚える
ボクもそういう感じで覚えてるよ!
これらの方法も確かに有効ですが、
英語能力をさらに伸ばすために
ぜひとも取り入れておきたいものがあります。
それが、今回紹介する
コロケーション
というものです。
コロケーション? 何それ?
「コロケーション」という言葉自体は
普段の英語学習ではなかなか耳にしないので、
初めて聞いたというのが大半ではないでしょうか?
しかし、このコロケーションを意識することで、
英単語を覚える効率が大幅に向上します。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- コロケーションとは何か
- コロケーションで覚えるメリット
- コロケーションを使った英単語の覚え方
是非とも最後までご覧になってくださいね!
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
コロケーションって何?
コロケーションとは、
通常一緒に使われる単語と単語のつながり
のことです。
「連語」や「連結語句」などと
日本語では訳されていますが
簡単に言えば
▶ 単語をつなげるとき、どういった単語が自然な感じなのか
▶ 相性の良い単語同士はどれなのか
といった感じだと思います。
おそらくこの説明だけだとピンとこないと思うので
実際に例を挙げてみましょう!
日本語でのコロケーション
いきなり英語だとさすがに分かりづらいと思うので
まずは日本語から見ていきましょう!
それでは、
「雨」という単語に
つながる単語は何がありますか?
えーと… 雨が降る、大雨、小雨、雨模様、にわか雨…
こんな感じでいいの?
そんな感じですね!
普段耳にしたり、読んだりしているので
違和感はないと思います。
つまり、これらは「雨」という単語に
くっつける単語として相性がいいともいえるかと思います。
それでは…
軽い雨、重い雨、雨が止まる
とは言いますか?
え?そんな言い方しないよ? 分からなくはないけど、違和感があるかな。
そうですね。
同じ「雨」の単語のはずなのに
くっつける単語によって
自然だったり違和感があったり。
言い換えれば
「単語同士の相性」
というのがありそうです。
英語のコロケーション
英語にも同様のことが言えます。
先ほどの「雨」を例にとってみましょう。
「大雨」は、日本語から推測して
「大きい雨」だから big rain
みたいな感じで訳してしまいがちだと思います。
しかしながら、英語で大雨は
heavy rain
日本語では違和感のある「重い」という単語が、
英語では相性がいいのです。
そうなんだ! こういうのは気を付けないと、不自然な英語になっちゃいそうだね!
そうなんです。
英単語を覚えるときは、
ただ単語の意味を覚えるだけではなく、
▶ その単語はどういう使われ方をするか
▶ どの単語と相性がいいのか
というのも意識する必要があります。
これを考慮して英単語を覚えていこうというのが
コロケーションを使った英単語の覚え方です
コロケーションは例文みたいなもの?
先ほども書いた通り、
コロケーションは単語と単語のつながりのことですが
それはつまり、
複数の単語を使用することを意味します。
ということは…
コロケーションって、だいたい何語くらいなんだろう?
というふうに、疑問を持たれるかと思います。
自分の見る限りでは
2 ~ 7 語 くらいがほとんどです。
あれ? そんなに短くていいの?
そうですね。
逆に、10 語以上もある例文で覚えるのはあまりにも負担が大きいし
覚えたとしても、例文そのまま出るのはほぼないかと思います。
例文を使いたいのならば、余計な修飾語をそぎ落として
自分で使えるような文に変えるというのも一つの手です。
一語一訳と比較
それでは、今度は一語一訳と
比較してみましょう。
一語一訳は
participate、参加する…
derive、由来する…
refuse、断る…
みたいな感じで、
一つの英単語を日本語と対応させて覚える方法です。
一番わかりやすく手軽な方法だと思います。
これから新しく英単語を覚えるときは
最初の段階ではそれだけでもいいかもしれません。
一語一訳で覚えること自体は悪くありませんが、
単にそこ止まりで終わってしまう覚え方では、
すぐ限界がやってきます。
具体的にはどんな限界があるの?
というわけで、次は
その「限界」について見ていきましょう!
一語一訳だけで覚えることの「限界」とは
自分も一語一訳で覚えていた時期がありましたが
その中で「限界」に気づきました。
自分が思う「限界」というのは
1. どんな感じで単語を使うのかわからない
2. 多義語の対応が難しくなる
3. 語法が身に付きにくい
主にこの 3 つが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
どんな感じで単語を使うのか分からない
これは言うまでもありませんが
一語一訳なので、
「一つの英単語とそれに対応する意味」
くらいしか覚えていません。
肝心の
▶ 覚えた単語が一体どんな感じで使われるのか
▶ どの単語と組み合わせて使えばいいのか
というのが全く分からないので
単語と意味は分かるんだけど、この単語どうやって使うんだろう…?
どんな単語とつなげたらいいのかわかんないや…
みたいなことが起こってしまいます。
おまけに、語法が身に付きにくい
ということにもつながっていきます。
※ 語法のことについては後ほど。
多義語の対応に限界がある
いわゆる「意外な意味」として、単語帳によく挙げられているものですね。
同じスペルなのに意味が違うのはよくあることですが、
TOEIC と受験英語の間でも頻出する意味が違ってきます。
そのため、一語一訳どまりで覚えてしまうと
あれ? この単語知ってるけど、覚えた意味に当てはまらないぞ…?
といったことが
多々起こりうるのです。
語法が身に付きにくい
これは、自分が一語一訳で英単語を覚えていたとき
一番痛感したことです。
一語一訳どまりで終わってしまうと
語法が身に付きにくくなったという印象があります。
語法が身に付きにくくなったって、どういうこと?
そうですね、まずはそのあたりを説明していきましょう。
語法といってもさまざまありますし
品詞(動詞とか名詞とか)によっても違ってきますので
今回は動詞を例にとってみましょう。
動詞は次のようなことを考慮しないといけません。
▶ 自動詞か他動詞か(目的語の有無)
▶ どの態で使われるのか (能動態・受動態)
▶ どんな文型を取るのか
▶ 目的語に人が来るのか
▶ that 節を取るのか
▶ 前置詞が必要なのか、必要ならどんな前置詞がつくのか
▶ to 不定詞がつくのか、動名詞がつくのか
うわぁ… こんなに考えなくちゃいけないことってあるんだ…。
しかも、こういうのって動詞だけじゃないんだよね…。
そうなんです。
こういうのは、一語一訳ではできない範囲です。
これは自動詞で、あれは他動詞…
この単語は不可算名詞だからこういう形をとって…
みたいな感じで
単語一つ一つをぶつ切りで覚えようとしても
かなり辛いものがあります。
このように
一語一訳での英単語の覚え方では
こういった「限界」があるので
これから覚えようとするときや
覚えたて以外は
なるべくコロケーションで
肉付けしてくことをおススメします。
コロケーションは単語と例文の中間あたり
一語一訳だと、短すぎて使いどころが分かりづらいし
例文だと、今度は長すぎてそのままの形では使いづらい。
そんなお互いの弱点を補っているのが
コロケーションだと思っています。
コロケーションで覚えるメリットは
▶ 数単語からなる語句なので、例文ほど負担がかからない
▶ 単語の相性を考えているので、自然な英語が身に付く
▶ 数単語だけの語句や簡単な文章なので、語法も容易に把握できる
といったところでしょうか。
ただ、こんな風に文章で書いていたとしても
実感が湧かないと思いますので、
実例を出していこうかと思います。
実例: excuse をコロケーションで覚える
例えば excuse の単語をこれから覚えるとします。
一語一訳とコロケーションを比較しながら見ていきましょう。
一語一訳の場合
まずは一語一訳から見ていきましょう。
一語一訳だと
excuse、言い訳… excuse、言い訳… excuse、言い訳…
みたいな感じになるかと思います
よくある普通の覚え方とは思うけど…?
確かにそうですね。
では、この excuse を使って
「遅刻の言い訳をする」と英訳してみてください。
分かった。うーん… あれ? 「する」って do じゃなかったっけ?
あ、待って。 excuse って数えられる? a をつけちゃいけないのかな?
短い文のはずなのに、なかなかうまくいかないなぁ…。
自分もかつては
そんな感じで泥沼にハマってしまいましたので
よく分かります。
割と英単語あるあるかと思います。
コロケーションの場合
今度はコロケーションで見てみましょう。
「遅刻の言い訳をする」をコロケーションで調べてみると
make an excuse for being late
excuse oneself for being late
というのが出てきました。
そのまま使ったり、主述を合わせたり時制を調整するだけで
もう自然な英語になります。
次はこのコロケーションを「語法」の観点から見ていきましょう。
ある程度文法の力は問われますが、
ココから読み取れる情報は何かありますか?
なんとなくでもいいのですが
何かつかめたでしょうか?
例として挙げると…
▶ excuse は動詞でも名詞でも使えるのか
▶ excuse を名詞として使う場合、動詞は do ではなく make ?
▶ excuse の動詞は直後に目的語が来ているから他動詞なのかな?
▶ excuse の直後の目的語は再帰代名詞が使われているから人?
▶ 理由を付け加えたいときは for をつければいいのかな?
▶ for being… と続いているから不定詞は使えなさそう
こんな感じで
たった二つコロケーションから
様々なことが読み取れるかと思います。
へぇ~! ただフレーズで覚えるだけかと思ったら、そんなことまでできちゃうんだね!これは便利かも!!
コロケーションは見た目も分かりやすい?
英単語帳や辞書に
よくこんな以下の訳の羅列がありますよね
excuse
〈人・態度・行動などを〉(大目に見て)許す,容赦する;〔excuse A’s doing〕A(人)が…するのを許す;〈人の〉(行為を)許す≪for≫ …(以下略)
goo 辞書
特別悪いというわけではありませんが、
これらをゴリゴリ覚えても相当しんどいと思うし
いざ思い出そう、使おうとしたときに
果たしてそこまで細かく覚えているかというと
疑問が残ります。
訳の羅列だけだと、覚えた英単語の使い方が分からないなぁ…。
イメージが湧きづらいし、そのうち忘れちゃいそうだよ…。
一方、コロケーションはどうでしょうか?
make an excuse for being late
excuse oneself for being late
そのままカタマリで覚えてしまえば
すぐに使えるので、即効性がありますね!
例文ほど長くないので
多少なりとも負担は少ないかとは思います。
あと、これは自分が感じたことなのですが、
訳の羅列よりも見た目がよく覚えやすいのでは?
という印象を受けました。
ごちゃっとした訳の羅列がない分、スッキリしてるよね!
使い方もコロケーションならイメージしやすいし、語法だって、コロケーションの中にたくさんの情報が入っているから確認もカンタンにできるね!
見た目がスッキリしているので、
無駄なものが視界から外れ、
これから覚えようとしている英単語に
集中できそうですね!
まとめ: コロケーションは便利な強い味方
今回はコロケーションについて
色々書いてみましたがいかがだったしょうか。
聞いたことがない方にとっては
馴染みがそれほどないので
最初は戸惑うかと思います。
しかしながら
▶ 負担にならない程度の語句の長さなので、応用が利きやすい
▶ 一語一訳では分からない単語の使い方や語法を把握できる
というメリットを享受できると思うので、
語彙だけでなく、語法にも
一役買ってくれると思います。
ぜひともコロケーションを取り入れて
英語力アップに役立ててみてください。
というわけで、今回のリサーチラボノートはここまで!
また次回お会いしましょう!!
See you next time !
Bye-bye !
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