英文を読むときって、普段どんなことを考えてるの?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回は「英文を読むときのコツ」について
書いていこうと思います。
英語の勉強をしているときは
たくさんの英文に触れると思います。
覚えた単語や熟語、文法を駆使して
英文を読むと思いますが
普段はどのように読んで理解しているでしょうか?
え? 普通に読んでるだけだよ…? でも待って? そうやって改めて聞かれると、どうやって理解してるんだろ?
英文を読んで理解するまでには、
頭の中で何らかのプロセスが起こっているはずです。
しっかりと勉強してきた方であれば
そのプロセスを無意識かつ短時間で素早くできるので、
意外と気づかないかもしれません。
そして、こうやって改めて聞かれると
上手く説明できなかったりしませんでしょうか?
今回は、そういった英文を見てから意味を理解するまで
頭の中でどう起こっているのかという
「プロセス」を詳しく覗いてみようと思います。
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
英文を読む前の前提知識
色々と長く書かれている英文を読み解くとき、
英文を読み始める前の初手として
まずは何を考えているでしょうか?
うーん…。ボクだったら、まず「文の構造がどうなっているか」を知りたいかな~。
そうですね!
まずは、どんな文の構造をとっているのか
を見るかと思います。
この「どんな文構造をとっているのか」
を知るために必要な知識が、
文型や品詞ではないでしょうか?
まずは「動詞」を探そう!
色々な品詞はあれど、
その中で文の骨格を担う品詞は
名詞、動詞、形容詞、副詞の 4 つです。
この辺りは単語の知識にはなってしまいますが、
どの単語がどの品詞なのかは覚えていないといけませんね。
そして、その重要な品詞の中でも
特に注目しておきたい品詞は
「動詞」
です。
「動詞」が一番重要なの?
そうですね!
動詞によって文型は異なってきますので、
文の構造がどうなるのかはこの「動詞」がカギを握っています。
それじゃあ、動詞を見れば文がどんな構造をとっているのか大体予想が付くの?
そのとおりです!
完璧にというわけにはいきませんが、
これだけでも相当な文構造の絞り込みができるようになります。
もちろん助動詞が付いていることもあるので、
その時は 「助動詞 + 動詞」 ひと固まりでとらえてください。
また、動詞を見つけても文型がわからない場合は
直後に名詞か形容詞が続いているか(SVO か SVC か)、
もしくはそれらが続いていないか(SV)
を意識するといいかもしれませんね。
あれ? ほかの文型は考えなくていいの?
確かに特殊な文型をとる動詞はありますが、
それはかなり少数と言っていいと思います。
もし、make や give 、let などのように
特殊な文型をとる動詞だと知っている場合は
そちらを優先して文構造の予想を立てておきましょう!
どんな説明をしているのか?
簡単な文であれば簡単に文型が分かって
理解できるかもしれませんが、
そうそう簡単な構造の文ばかりではありません。
その文のほとんどは、核となる言葉に様々な修飾語を加えて
その言葉を詳しく説明しています。
というわけで、文を理解する次の段階として、
どの語がどんな説明をしているのかを見ていきます。
説明っていうと、名詞を説明する形容詞とか、名詞以外を説明する副詞があった気がするけど…?
確かに、説明する語としては「形容詞」や「副詞」がありますが
何もそれだけではありません。
言葉を詳しく説明する方法は細かく分かれますが
主によく見るのが
- 冠詞 や 数量詞
- (形容詞 +) 前置詞 + 名詞
- 準動詞(不定詞、動名詞、分詞)
- 関係詞
- …etc
といったあたりでしょうか。
そして、これらは説明される言葉の前につくのか
それとも後につくのかも見分けないといけません。
たしか、前置修飾とか後置修飾とか呼ばれているものだよね?
そうですね!
中にはこれらが組み合わせられているものもありますので、
それらも見抜く必要があります。
そのほかにも複雑になるパターンはありますが
これらの修飾語が入り乱れて、
- 一文に動詞や似たものが複数あって、どれが文のメイン動詞なのか分からない
- S と V の距離が修飾語で離れてしまって、どこにメインの S と V があるのか分からない
- 文で説明しているものも入り込んで、どれがメインの文なのか分からない
ということが起きるのは
割と「あるある」なことではないでしょうか?
そうそう…。文がゴチャゴチャしていてわからないことがあるけど、そういう修飾語が文中にいっぱいくっついていたんだね…。
こういう分からなくなるパターンを自分で把握して
その対策をしていくというのが大切です。
もし、途中で分からなくなったとしても
- 修飾語で S や V が長くなる場合があるから、どこからどこまで修飾されているのか見極めてメインの SV を見つけよう!
- 関係詞は文で説明しているから、どこまで関係詞で説明しているのかを見極めてメインの文と混同しないようにしよう!
といった感じで、自分なりのルールを作っていけば
だんだん正確に読めるようになっていきます。
たとえ、自分で建てたルールに違和感があったとしても
納得がいくまでその都度ルールを変えても問題ありません。
色々と説明していきましたが、
英文を読むときにはまずこういった前提の知識を
思い浮かべながら英文を読み進めていくと思います。
まとめると、
大体次のような感じなるかと思います。
- どんな文構造になるのか
- (助動詞 +)動詞を見つけて文型を予想する
- 予想した文型を基に、文の骨格となる言葉(名詞や形容詞)を見つける
- どんな説明をしているのか、説明されているのはどの言葉か
- 前から説明しているもの(前置修飾)
- 形容詞、副詞
- 冠詞や数量詞 等
- 後から説明しているもの(後置修飾)
- 副詞
- (形容詞 +)前置詞 + 名詞
- 準動詞(不定詞、動名詞、分詞)
- 関係詞
- …etc
- 前から説明しているもの(前置修飾)
これはほとんどの文に当てはまる
ごくスタンダードな読み方になるのではないでしょうか。
こうやって見てみると、英文を読むときってこんなにたくさんのことを考えていたんだね!
確かにそうかもしれませんね!
こんな感じで考えながら英文を読み進めていきます。
一通りに定まらないときは…?
そういう前提知識を思い浮かべて
様々な可能性を考えながら英文を読み進めていきますが、
読み進める現段階で一通りに定まらないときがあります。
それって、どういうのがあるの?
ひとつ例を挙げてみましょう。
たとえば、文頭で to 不定詞が使われていた場合は
どういう可能性がありそうですか?
えーと…。一番最初に思い浮かぶのは「名詞的用法」で使われる to 不定詞かな?
確かにその可能性はありそうですね!
それでは、 文頭に to 不定詞で始まって途中でカンマで
区切られることがありますがその場合はどうなりますか?
あれ? そんなのあったっけ…?
この場合は、「副詞的用法」で使われている可能性があります。
普段見る「副詞的用法」は
文 + to 不定詞 (副詞的用法).
の形だとは思いますが、
to 不定詞(副詞的用法), 文. のように
文頭に持っていくこともできます。
あ! そういうのあったね! ということは、文頭で to 不定詞が出た場合はこの二つの可能性を考えながら読み進めるってこと?
そのとおりです!
こんな感じで、複数の可能性を考えながら
英文を読み進めていってください。
「仮説」と「修正」の繰り返し
英文を読み進めていくうえで
こういった何通りかの可能性は何回も登場してきます。
自分が立てた仮説が合っていれば読み進めることはできますが、
- 主語は見つけたけど、その後は動詞じゃなくて前置詞+名詞が来ている
- 分詞 + 名詞 の形で、分詞が形容詞のように使われているのは分かったけど自分が知っている使われ方じゃない
- この単語は名詞のはずなのに、文章構造からみると動詞の位置にある
のように
自分が立てた仮説が違っている場合も多々あります。
そんな時は
- もしかして、主語のあとの前置詞+名詞は主語を説明するものかも!
- もしかして、自分が知らない用法の使われ方をしているのでは?
- もしかして、別の品詞で使われている可能性があるのでは?
といった感じに
修正をしたり新たな可能性を疑ってみましょう。
間違いはつきものだよね!
そうですね!
間違ってもいいので、仮説を立てておきながら
英文を読み進めてください。
合っていればそれでいいですし、
たとえ間違ったとしてもすぐに修正して
次の仮説を立てて読み進めればいいだけです。
こんな感じで、
「仮説」と「修正」を英文を読む短い間に何回も行って、
最後までたどり着いて理解する
というのが、英文を読んで理解するプロセス
だと思っています。
おわりに
今回は「英文を読んで理解するまでのプロセス」について
少し詳しく覗いていきました。
ここに挙げたプロセスはほんの一例です。
倒置や省略といった特殊な構文がある時は
また違ったアプローチ方法で読んでいく場合がありますが
それでも基本的な方針は変わりません。
「へぇ~!英文を読むときはこんなこと考えてるんだ!」
と何か参考になれれば幸いです。
もし、英文を読むときに何かつまづいたと思ったら
この記事を何回も見直して
自分の英文の読み方を振り返りながら
改善していってくださいね!
それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!
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