もっと速く英文を読めるようになりたいなぁ~
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回も前回と引き続き「英文を読むときのコツ」について
書いていこうと思います。
その中でも、
「時間はかかるけどある程度は正確に読めるようになった」
というレベル向けになると思います。
しかし、読めるようにはなっても
スピードが遅いと、時間内に TOEIC のあの膨大な文章を
全部読んで解くのは非常に困難と言わざるを得ません。
当然ながら TOEIC のスコアも
芳しくない結果に終わってしまうことでしょう。
速く正確に読めるようになりたいのはどんなレベルの人でも言えるよね!
そうですね!
今回は、どうしたら英文を速く読めるようになるのか
そのちょっとしたコツをいくつか紹介してみようと思います。
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
単語や熟語、文法をしっかり押さえる
これはコツ「以前」の問題かもしれませんが、
単語や熟語、文法はしっかりと押さえておきましょう。
英文を読むときの基本中の基本です。
分からない単語や熟語が多かったり
文法が分からなかったりすると、
読むスピードは落ちてしまいます。
土台がガタついているとなかなか大変だよね…。
そうですね。
もし、今現在その状態にいる方は
最優先で土台を固める必要があります。
TOEIC の頻出単語が載っている単語帳で
語彙力を鍛えなおしたり
TOEIC の文法書で頻出文法をおさえてください。
もし、それでも分からない場合
中学・高校レベルの基本からやり直す必要があります。
面倒だと思うけど、英文を理解するのには必要不可欠なものだからね…。
もちろん、ある程度おさえられている方でも
語彙力が足りない、文法に穴があると思ったら
随時補強していくことをオススメします。
これらの前提が分かったうえで、
次から英文を速く読めるようになるコツを
紹介していきます。
基本的に左から右へまっすぐ読む
これはおそらく聞いたことがあるかと思いますが。
英文は基本的に左から右へまっすぐ読むことを心がけてください。
それができるようになるための第一歩として、
英語と日本語で語順が「どう違うのか」を理解する必要があります。
ただ「違う」って理解だけじゃ不十分なんだね。
英語は
「先に主役を置いてその後説明を加えていく」
というスタイルの文をしています。
それに対し
日本語は
「説明し終わってからようやく主役が登場する」
というスタイルの文をしています。
英語は「主役 ➡ 説明」 で、日本語は 「説明 ➡ 主役」って感じがするね。
そうですね!
偶然かどうかは知りませんが、
英語と日本語では語順が反対になっていると感じるのは、
ある意味当然の反応かもしれませんね。
そうすると、英文を左から右に読むためには
日本語の語順と同じ感覚で読んではいけないというのは
分かりますでしょうか?
確かにそれは分かるんだけど、代わりの方法はあるの?
英語の語順で日本語を組み変える
幸い、日本語には「助詞」というものがあって
助詞さえ合っていれば、ある程度言葉を並び替えても
意味は大体同じになると思います。
この助詞の性質を利用して
英語の語順に合わせて日本語を組み変えていきます。
ここからは、例を挙げながら
実際のやり方に触れていきたいと思います。
We are offering a special discount to the customers who subscribe to our magazine by the end of April!
日本語に訳すとするなら
4 月末までにわが社の雑誌の定期購読を申し込んだお客様には特別割引を行っております
となると思いますが、
この感覚のまま英文を読もうとすると
視線をあちこち動かさないといけません。
それよくやっちゃう…。そうしているうちに、どこの文で始まっているのかも分からなくなって結局読み直さないといけなくなるみたいなこと結構あるんだよね…。。
自分もそうした経験が山ほどありますので
そういう気持ちはよくわかります。
ではどうするのか、実際にやっていきたいと思います。
まずは、前半の | の部分まで読み進めていきましょう!
We are offering a special discount | to the customers who subscribe to our magazine by the end of April!
We are offering で
もう最初に「我々は提供しています!」と
結論から言っていますね。
それで「何を」提供するのかというと
a special discount なので
どうやら特別割引を提供するみたいですね。
これって、We are offering a special discount でまとめて「我々は特別割引を提供しています」にしちゃいけないの?
英文を読み慣れている方にとっては、
ある程度まとまった単位で見ることができるので
基本的にはそうしても問題ありません。
ただ、普段のクセで後ろから読んでいる方にとっては
慣れないことなので苦戦すると思います。
慣れてくるとある程度まとまった単位で
文章が読めるようになりますので、
その時までは、「提供している ➡ 特別割引を」ぐらいの
小さな文単位から英文を読んでください。
分かった!そうしてみる!
ということで、
次は後半部分を見ていきます。
We are offering a special discount | to the customers who subscribe to our magazine by the end of April!
特別割引を提供するといっても
全員が対象となっているわけではありません。
どんな人に特別割引を提供するのか
以降に説明 (いわゆる修飾) が付け加えられています。
「誰に」提供するのかというと
to the customers なので
「お客様に」提供するみたいですね!
あれ? これって offer A to B の構文かな? たしか、「B に A を提供する」という意味があったと思うけど?
良く気づきましたね! その通りです!
ある程度読める方なら We ~ to the customers まで
カタマリで読めるかもしれませんが、もちろん問題ありません。
そして、
「その特別割引を提供するお客様というのはどんなお客様というと…?」
ということで who 以下の関係代名詞の文で説明をしています。
who subscribe to our magazine by the end of April
あとは、先ほどのように無理のない量の文単位で
説明している文を見ていきます。
どうする? : 定期購読を申し込む(subscribe to) ➡
何の定期購読を申し込む? : 雑誌を(our magazine) ➡
いつ? :4 月末まで (by the end of April)
というわけで、
特別割引を提供するお客様がどんなお客様なのかというと
「4 月末までに雑誌の定期購読を申し込んだ」お客様
ということが分かりました。
ざっくりではありますが、
こんな感じで英文を左から右にまっすぐ読んでいきます。
「だれに?」とか「何を?」とか「どんな?」みたいにいろいろと質問しながら読むと良さそうだね!
確かにそうですね!
後から説明を加えていく英語では
「何を〇〇するのかというと…」
「それはどんな△△なのかというと…」
といった感じの読み方を意識すると
自然と英語の語順で日本語を組み変えることができるので
左から右にまっすぐ読みやすくなると思います。
次に紹介するのはやや高度なコツです。
文法はある程度理解できていて、
左から右にまっすぐ読めるようになってからでないと
難しいかもしれません。
それでも知りたいという方は次へお進みください。
厄介な「修飾文」の攻略法
英文を読むうえで少し厄介となる点が、
「説明している文」
いわゆる修飾文です。
この修飾文というのは、
やろうと思えばいくらでも長くできてしまうので
文の構造が分かりにくくなっていきます。
できれば丁寧に見ていきたいところですが、
TOEIC では時間内に膨大な文章を
読みこなして設問に答えないといけないので、
そんなに細かくは見ていられません。
それじゃあ、何かいい方法はないの?
今すぐに効果が上がるということではありませんが、
ちょっとした読み方のコツはあります。
ただし、このコツは書き込みを行うので
「普段英文を読むトレーニング」としてお使いください。
(TOEIC では書き込みが禁止されています)
やり方としては英文解釈のような構造解析で
いろいろと書き込む感じですが
修飾文を攻略するという目的のもとの構造解析なので
イメージしているようなものとは少し違います。
次から、自分なりに修飾文の構造を
どうやって解析しているのかを紹介していきます。
自分なりの修飾文構造解析
自分が普段行っている文構造の解析は
大体下図に示している通りの感じです。
We are offering a special discount 〈 to the customers (who * subscribe to our magazine) 〈 by the end of April 〉〉!
軽く記号のことについて説明いたします。
〈〉と()
〈〉は副詞、()は形容詞の役割をする説明文です。
見た目をスッキリさせるためと返り読みを避けるため
説明されている語には矢印をつけていません。
説明されている名詞は四角囲み
the customers の部分は説明されている名詞で、
四角で囲んでいます。
冠詞や形容詞といった前置修飾とセットにした方が
スッキリして分かりやすくなるのでまとめちゃってます。
単なる名詞だけでなく動名詞や名詞的用法の不定詞も対象になっていて、
どこまでが文なのかを見極めて四角を囲むようにしています。
ただし、四角で囲むのは後ろに説明文がある場合のみで
何でもかんでも囲んでいるわけではありません。
〈〉や()の中に入る関係詞や分詞
〈〉や()の中に入る関係詞や分詞は丸で囲んでいます。
余計な副詞が入らない限り、
関係詞や分詞は説明文の先頭に来るもので
なおかつ分かりやすい目印になります。
分かりやすい目印になるってどういうこと?
実は、
説明される名詞群 (関係詞 + 文)
説明される名詞群 (分詞 + 文)
というパターンが結構あるので、
関係詞や分詞が説明文の先頭になり
その前には説明される名詞群の可能性が高いです。
つまり、関係詞や分詞を見つけたら
そこが説明文の始まりであることが分かるし
その前が説明される名詞群であることが分かるという
一石二鳥のかなりオイシイところと言っていいでしょう。
* は先行詞の位置
アスタリスク (*) は先行詞の位置を目印にしたものです。
例文では
the customers (who * subscribe to our magazine)
で、この場合の関係代名詞 who は
主格であることが分かります。
よって、説明文中の主語の位置に * を入れています。
もちろん、主格だけでなく目的格になる場合もあります。
the electrical appliance (which you ordered * 〈last week〉)
(先週ご注文いただいた電化製品)
のように目的格になっている場合は、
説明文の目的語の位置に * を入れます。
他にも、知らない単語や熟語、慣用表現があったら
単語の上に意味を書き込んだり
気が付いた語法や文法があれば、該当する文の上に
★(語法・文法) のようにメモをしたりしています。
修飾文の構造解析は大体こんな感じでやっています。
もちろん、 修飾文以外でも構文が分かりづらければ
SVOC をつけても問題ありません。
参考にしてみてください。
おわりに
今回は「英文を速く読めるようになるコツ」について
いくつか挙げてみました。
最初は左から右にまっすぐ英文を読むコツから始まって、
その次に、修飾文を素早く正確につかむという
やや高度なコツを紹介しましたね。
長い修飾文を攻略するには、
「どの語がどんな説明をしているのか」を
見極める必要があります。
それに関係する文法事項を挙げるとするなら
以下のようになると思います。
- 英語の修飾ルール(前置修飾・後置修飾)
- 節と句
- 形容詞と副詞の役割
- 関係詞と先行詞
- 準動詞(不定詞・動名詞・分詞)
もし、この中で曖昧な文法事項がある場合は重点的に勉強して
しっかりと修飾文の対応力をつけておきましょう!
それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!
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