助動詞を使った過去表現って could とか would だけじゃなかったの!?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ)です!!
今回は、「助動詞を使った過去表現」にスポットを当てて
いろいろ実験していきたいと思います。
could とか would みたいに助動詞の過去形を使って表現するとか?
確かにそれもありますね。
had to だと「~しなければならなかった」
と過去に関する義務になりますし、
would だと「(昔)~したものだ」
と過去に行っていた習慣を表すこともできます。
しかし、過去形を使う以外にも
表現できる方法が実はあるのですが
そちらの方はご存知でしょうか?
あれ!? そういうのあったんだ!
その表現は、一見するとそうは見えない形で
結構紛らわしいので、この記事で一気に
整理していきたいと思います。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- 5 つの(法)助動詞とその意味
- 助動詞を使った過去の表現
是非とも最後までご覧くださいね!
それでは、始めていきましょう!
Now let’s start!
主な助動詞
まずは、主な助動詞がどんなものがあったか
確認していきましょう!
今回の記事の内容と TOEIC での出題頻度を考慮し、
5 つの (法) 助動詞と主な用法に絞ってあります。
助動詞 | 意味 | 推量系の意味 |
---|---|---|
can | 【能力】~できる | 【潜在性】~しうる |
will | 【意志】~するよ | 【予測】~だろう |
may | 【許可】~してよい | 【推量】~かもしれない |
must | 【義務】~しなければならない | 【強い確信】~に違いない |
should | 【助言】~すべき(≒ ~した方がいい) | 【確信】~のはずだ |
中学で習った意味はもちろんのことですが、
高校あたりではさらに用法が広がって
「推量系」の意味もあることを学習したかと思います。
「~できる」とか「~すべき」のイメージが強いけど、推量の意味もあったよね!
そして、この(法)助動詞を
現在形・過去形を含めた形に拡張すると
次のようになります。
現在形 | 過去形 | 補足 |
---|---|---|
can | could | 「過去のこと」というよりは、「距離を置く」使い方でよく見かける |
will | would | |
may | might | |
must | (had to) | had to ならあるが、must 「単独」での過去形はない |
(shall) | should | shall は かなりキツすぎる言い方でだいぶ古い |
「距離を置く」使い方に関しては、
過去のことだけではない! 過去形が表す共通のイメージとは?
で詳しく書きましたが、
端的に言うと、
次のようなときに「距離感」を表す過去形にして
表現していくというものでした。
- 過去のことを言いたい
- 自信がない
- 控えめに言いたい
- 丁寧に表現したい
- 現実味がないことを言いたい
もし確認したい場合は、すぐ下の「あわせて読みたい」をチェック!
また、「法助動詞」という言葉が気になったら
【TOEIC リサーチラボノート 12】be,do,have も助動詞!?
に詳しく書きましたので併せてご覧ください。
助動詞 + have + 過去分詞
助動詞を使った過去を表すもう一つの方法は
「助動詞 + have + 過去分詞」
の構文を作ることです。
あれ? have + 過去分詞って「完了形」じゃなかったっけ?
確かに、have + 過去分詞というと
「完了形」が真っ先に思い浮かびますよね!
「完了形」というからには、
完了・継続・経験・結果のような
用法がありそうな感じがしますが
助動詞 + have + 過去分詞 の場合
そういった「完了形」の用法はなく
単に過去を表すためだけに have + 過去分詞を
付けているので紛らわしいですね…。
正しいかどうかはともかく
一応の理屈を付けるとするなら、
① 過去形がない助動詞があるので、助動詞の過去形を使って過去のことを言うのは限界がある
② それなら動詞の方で過去を表せないか
③ 助動詞には原形が続くルールがあるので、単に動詞を変形させる方法では NG
④ それならhave をつけて完了形の形にして助動詞の過去を表してみてはどうか?
こんな感じになるでしょうか。
ともあれ、助動詞を過去で使いたい場合は
「助動詞 + have + 過去分詞」 となります。
過去の推量と過去の後悔・非難
「助動詞 + have + 過去分詞」 は、
主に次の二つの要素があります
- 過去の推量 : 「~だったかもしれない」
- 過去の後悔や非難 :「~だったのに(しなかった)」
これらを踏まえて表にまとめると
次のようになります
構文 | 過去の推量 | 過去の後悔や非難 |
---|---|---|
(can have p.p) could have p.p |
~したかもしれない ~のはずがない【否定文】 |
~できたのに(しなかった) |
(will have p.p) would have p.p |
~しただろう | ~したかったのに(しなかった) |
may have p.p might have p.p |
~したかもしれない | - |
must have p.p | ~したに違いない | - |
should have p.p | ~したはずだ | ~するべきだったのに(しなかった) |
can have p.p に関しては、
否定文の cannot (can’t) have p.p の形で
使われることはありますが
肯定文の形で使われることはほとんどないので
カッコとさせていただきました。
また、will have p.p は
「過去の推量や後悔・非難」というより
「未来完了」で使われるので、
こちらも同様にカッコとさせていただきました。
形が完了形なだけに間違えやすいので繰り返しますが、
「助動詞 + have + 過去分詞」には、
完了形の用法はありません。
あくまで「過去の表現」であることも再度
確認しておきましょう!
仮定法過去完了でも使われる
あれ? 過去の後悔? それに、should have p.p とか could have p.p って形もどこかで見たことがあるよ?
なかなか鋭いですね!
「助動詞の過去形 + have + 過去分詞」
そして、過去の後悔
これらに当てはまる他の構文といえば
仮定法過去完了ではないでしょうか?
あ~! それそれ! こんなところで繋がるなんて思わなかった!!
簡単におさらいすると、
仮定法過去完了は、
過ぎ去ってしまった過去に関する妄想で
後悔を言いたいときにはピッタリな表現です。
そして、これも過去のことなのに
仮定法過去完了という
またもややこしい文法用語になっていますね。
例文を見てみましょう。
If I had studied harder, I could have passed the exam.
(もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していたのに…)
「仮定法」とはいうものの、
助動詞の過去形 + have + 過去分詞にある
過去の後悔の用法はきちんと残っています。
そうすると、実際は 「あまり一生懸命には勉強していなかったから、合格しなかった」ってことになるのかな?
そうですね!
するべきなのにしなかった
出来たはずなのに出来なかった
しない方が良かったのにしてしまった
といった感じに、後悔をする背景には
実際とはそれと逆のことが起こっているのが
分かるかと思います。
これは仮定法過去完了の文だから、
「~していたら、〇〇だったのに」と訳す
といった感じで機械的に文字だけ当てはめても
間違いではなのですが、
そこだけにとどまらず「実際はどうだったのか」
というのも考えられるようになると
より深く理解できるようになりますので
意識してみてください!
おわりに
今回は、「助動詞の過去表現」について
いろいろと見ていきました。
現在形から始まって、その過去形の紹介
そして助動詞の過去表現の
もう一つの構文として
助動詞 + have + 過去分詞 があり
過去の推量や後悔・非難で使う
いうこともお伝えしました。
助動詞 + have +過去分詞の構文と
その用法の一つである「過去の後悔」
どこかで見たことがあると思えば
仮定法過去完了にあるということも
お伝えしました。
完了形の形をしているのに
完了形ではなく過去の話をしているという
なんとも紛らわしい構文ではありますが
TOEIC では、仮定法過去完了で
登場することがあるので
構文だけでなくその意味とともに
しっかりと押さえてくださいね!
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また次回お会いしましょう!!
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