関係代名詞の whose って他とはなんか違う感じがするよ…?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回は「関係代名詞の whose 」をテーマにして
いろいろと実験していこうと思います。
関係代名詞は他にも who や which
that, what がありますが、
それらに比べるとこの whose は
あまり見かけない気がしませんか?
確かに関係代名詞 の whose はそんなに見ないかも!
頻度としてはそれほどないかもしれませんが、
その頻度の低さが故に
いきなり関係代名詞 の whose が登場した場合
少し戸惑うかもしれません。
今回は、そんな関係代名詞の whose にスポットを当てて
いろいろと深堀りしていこうと思います。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- 関係代名詞 whose が他の関係代名詞に比べて難しいと感じる理由
- 関係代名詞 whose を含んだ説明文を見るコツと主な 2 つのパターン
是非とも最後までご覧くださいね!
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
関係詞 whose
TOEIC の Part 5 で関係代名詞の選択肢が出た場合、
空欄の直後に注目すればスッと選べてしまいます。
直後 | 関係代名詞 |
---|---|
(副詞 +) 動詞 | who,which (主格) 【that も可】 |
名詞 | whose (所有格) |
S V | who,which(目的格)【that も可】 what (先行詞付き) 前置詞 + whom,which 【that は不可】 |
SV が続いている場合は少し気を付ける必要がありますが、
それ以外は対応する関係代名詞を選ぶだけなので
それほど問題ではありません。
気を付けるのは空欄の後に S V が続いているときだけ!
ここまではよくある説明だとは思います。
しかし、この記事ではここで終わらせないで
もう少し深掘りをしてきたいと思います。
関係代名詞 whose が難しく感じるのは?
ここで一つ質問ですが、
関係代名詞 whose を含んだ文の文構造は
きちんととれているでしょうか?
あまり見ないと思うので、こういうのがポンと出ると
割と時間がかかるのではないでしょうか?
自分も含めてなのですが、
なぜ関係代名詞 whose に時間がかかってしまうのか
あまり見かけない以外の理由を考えてみました。
whose だけ「なぜか」うまくいかない
who や which といった関係代名詞は
「これ単体」で文の要素がはっきりしているので
すんなりと行くことが多いです。
主格か目的格になるから、主語か目的語のどっちかになるんだよね!
そうですね!
例として次の二文を考えてみましょう。
the boy who gave me a present
(私にプレゼントをあげた少年)
the book which I bought yesterday
(私が昨日買った本)
英文を読み慣れていれば、
これらの関係代名詞の文要素はすぐわかります。
who の方は 「主語」、 which の方は 「目的語」が前に出たものだね!
もし、この辺りが分からない場合は
関係代名詞の基本を総整理! イントロダクション編
関係代名詞をどう使えば 主述文付きの名詞を作れるのか?
で関係代名詞の基本を記していますので
併せてご覧ください。
それでは、 whose はどうでしょうか?
二つの例文を出しておきます。
the house whose roof is red
the word whose meaning I don’t know
先ほどの who や which に比べて、
少し時間がかかったかもしれません。
もしかしたら、
あれ? whose だとうまくいかない…。 who とか which ならうまくいくんだけどなぁ…。
と思ったのではないしょうか?
同じ関係代名詞なので、whose を who, which と同じ感覚で
whose だけを取り出して考えてみたけどなぜかうまくいかない。
これが関係代名詞 whose が難しく感じてしまう
ポイントになるかとおもいます。
その原因としては、
次のようなものが挙げられます。
「whose 単体では文の要素(S か O か等)がはっきりしない」
ということに気づいていない
whose 単体だと文の要素がはっきりしない
とりあえず、whose は気を付けなきゃいけないってことは分かったけど、「はっきりしない」ってどういうこと?
それを知るには、関係代名詞 whose について
今一度確認する必要があります。
whose は「人・モノ両方」の先行詞に使えて、
その格は「~の」にあたる「所有格」です。
…あれ? 「所有格」? ということは直後に「名詞」がないとダメなんじゃなかったっけ?
そうなんです。
who や which は 「単体で」主語か目的語の役割があるので、
説明している文の中での先行詞が
どの位置に来るのかは分かりやすいですが、
whose の場合、主語や目的語ではなく
単なる「所有格」という役割でしかないので、
「whose 単体」では文の要素がはっきりしません。
所有格はあっても、それを説明する名詞がないと主語か目的語か分からないからね…。
つまり、who や which と同じ感覚で
「whose 単体で考えるのはマズイやり方」なので
別の方法を考える必要があります。
「whose + 名詞」セットで見るのがコツ
では、どのようにしたら whose を含む説明文を
正しく見ることが出来るのでしょうか?
そのコツは、whose 単体ではなく
「whose + 名詞」 セットで見る
というものです!
「whose + 名詞」 をひとカタマリで見るってこと?
そのとおりです!
試しに、先ほどの例文でやってみましょう。
the house whose roof is red
the word whose meaning I don’t know
「whose + 名詞」 に下線を引いてみました。
また、先行詞を赤太字にしてあります。
いずれも、先行詞 を whose 以降で説明していますが
説明している文はどんな構造になっているでしょうか?
まずは 1 番目から見ていきましょう!
the house whose roof is red
この例文は、参考書でよく見かけるパターンだよね!
確かにそうですね!
このパターンの文は比較的見かけるので、
分かった方も多いと思います。
先行詞と説明文は次のようになります。
the house whose roof is red
先行詞 : the house
説明文 : its(the house’s) roof is red
このとき、
説明文での下線部分の文の要素は
主語(S)になっています。
次は 2 番目を見ていきましょう!
the word whose meaning I don’t know
1 番目ほどではありませんが、
こういうのもたまに見かけます。
それでは、先行詞の the word を説明している
文の構造は分かりますか?
今度は少し難しいかもしれません。
えーと…。know って確か他動詞だから目的語が必要なんだけど、目的語がないよね?
いいところに目を付けていますね!
普段よく見る関係代名詞でも
目的語がないパターンはあったと思いますが
その目的語はどこに行ったのでしょうか?
あっ!! その目的語って、前に出てる whose meaning じゃない!?
その通りです!
ここまで来ればもうすぐです!
the word を説明している文の構造を
完成させてみましょう!
the word whose meaning I don’t know
先行詞 : the word
説明文: I don’t know its( the word’s ) meaning
上の図のようにすると
説明文が通じる文になりました!
the word が I don’t know its meaning という文で説明されていたんだね!
繰り返しにはなってしまいますが、
whose 単体ではなく whose meaning と
「whose + 名詞」セットで持っていくことを
忘れないようにしてくださいね!
そして、2 番目の文は
説明文での下線部分の文の要素が
目的語(O)になっています。
その他にも、「whose + 名詞」が補語(C)になっていて
それが前に出るパターンもありますが、
そのパターンはほとんど見かけません。
主語か目的語のパターンを覚えておけば
問題ないかと思います。
whose は「関係形容詞」っぽい?
ここで、 whose について
少し深堀りしていこうと思います。
whose の品詞を見てみると所有格の疑問代名詞ですが、
この whose にはもう一つの解釈ができます。
もう一つの解釈?
まずは、簡単な語を使って説明していきます。
次のような例を取ってみましょう
thick book (分厚い本)
この thick は book を修飾していますので、
形容詞であるという事は分かりますか?
大丈夫だよ!形容詞は名詞を修飾するんだよね!
では、それを踏まえた上で
今度は thick を「所有格の代名詞」に
入れ替えてみたいと思います。
ここでは、次のような例にしています。
her book (彼女の本)
これ、よく見てると her は thick と同じように
book を詳しく説明している感じがしませんか?
「私の」本でもなく、「あなたの」本でもなく
「彼の本」でもなく、「彼女の」本である。
まるで「所有格の代名詞」が
「形容詞」であるかのような役割をしています。
言われてみると、確かにそんな感じがするよ!
そして、これを疑問代名詞の whose にして
whose book にしても「誰の」本 になるので
whose も 「形容詞」のような見方ができます。
この考え方は、関係代名詞にも応用が出来て、
whose は「関係代名詞なのに、関係形容詞の役割がある」
という事もできます。
それじゃあ、中学校から関係形容詞を知らずに学習していたってことになるの?
厳密ではありませんが、そういうことになりますね。
自分の場合、関係代名詞というと主格や目的格のイメージが強すぎて
whose がどうなっているのか最初は理解できませんでした。
ただ、whose を関係形容詞として考えてみたら構造がハッキリと見えて、
今までのモヤモヤが解消されていったのを覚えています。
よければ参考にしてみてください!
おわりに
今回は「関係代名詞 whose」について
少し深く見ていきました。
関係詞の中では比較的マイナーで
あまりよく見かけませんが、
たまに文中に出てきたり
問題として出題されることがあります。
他の関係代名詞とは違う特性があり
文の構造をとるのが少し難しく感じるかもしれませんね。
この記事を繰り返し見て、
しっかりと文構造を
正確に捉えられるようにしてくださいね!
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