意味上の主語ってよく聞くけど、あれって結局どういうこと?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回は「意味上の主語」をテーマにして
いろいろと実験していこうと思います。
「意味上の主語」って何回かは聞いたことがあるよ!
頻度はそれほど高くありませんが、
少なくとも耳にしたことはあるのではないでしょうか。
ただ、言葉だけは聞いたことがあるにせよ
「意味上の主語ってどんなものなの?」と聞かれると
言葉に詰まってしまって、実は意味上の主語が
どんなものかはよく分かっていなかったりしませんか?
よく考えたら、確かに意味上の主語ってどんなものか分からなかったりするもんね…。
今回は、そんな「意味上の主語」について
見ていこうと思います。
基本編と応用編に分けて紹介していきますが、
その基本編として、まずは参考書あたりでよく見かける
比較的分かりやすいものから確認していきたいと思います。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- 意味上の主語が登場する文法事項
- 意味上の主語の性質と意味の捉え方
是非とも最後までご覧くださいね!
それでは早速始めていきましょう!
Now let’s start!
意味上の主語はどこで登場するのか?
まずは、意味上の主語を確認していきたいと思います。
そもそも「意味上の主語」という言葉は、
どこで登場するのでしょうか?
えーと…、不定詞とか動名詞で聞いた覚えはあるよ?
そうですね!
では、その不定詞や動名詞をひとくくりに呼ぶ用語があるのですが
それは何でしょうか?
不定詞…、動名詞…、ひとくくりに呼ぶ…。あっ!もしかして「準動詞」!?
その通りです!
意味上の主語は、「準動詞」でよく登場します。
まずはこのことを頭に入れておきましょう!
意味上の主語はどんな時に使うのか?
とりあえず、意味上の主語は準動詞で使われるというのは分かったけど、どんな時に使われるの?
この辺りは、いくつか例文を示しながら
意味上の主語を理解していきましょう!
不定詞
まずは不定詞から見ていきたいと思います。
二つの例文を挙げました。
I want to be a doctor.
I want you to be a doctor.
you があるかないかの違いだけですが、
ずいぶんと意味が違ってきます。
それぞれ、「私は医者になりたい」と「私はあなたに医者になってもらいたい」だよね!
そうですね!
それではここで質問をしましょう。
一番目の文の I want to be a doctor. で
医者になるのは誰ですか?
えっと…。医者になるのは「私」だよね?
そうですね。
では、その次の I want you to be a doctor. で
医者になるのは誰ですか?
この場合は… 医者になるのは「あなた」だよね?
そのとおりです!
ここまでをまとめると
次のようになります。
- I want to be a doctor.
→ 述語動詞の主語(I) = 準動詞の主語(I)
→ 望むのは「私」で、医者になるのも「私」
- I want you to be a doctor.
→ 述語動詞の主語 (I) ≠ 準動詞の主語 (you)
→ 望むのは「私」で、医者になるのは「あなた」
述語動詞の主語と準動詞の主語が違う場合は、
準動詞の前にその動作主を「目的格」で置きます。
そして、この準動詞の前に置かれた動作主のことを
「意味上の主語」と呼びます。
なるほど!「意味上の主語」は、述語動詞の主語と準動詞の主語が違うときに登場してきて、その時は準動詞の前に置くんだね!
また、It ~ to 構文においても
意味上の主語が見られます。
- It ~ for 〇〇 to 構文
→ for のあとの名詞が「意味上の主語」
- It ~ of 〇〇 to 構文(ヒトの性質を表す形容詞がつく)
→ of のあとの名詞が「意味上の主語」
そっか!これもよく考えてみれば、不定詞の動作主は for とか of の後の名詞だね!
そうですね!
その調子で動名詞も見ていきましょう!
動名詞
比べやすいように、二つの例文を挙げてみましょう。
Do you mind opening the window?
Do you mind me[my] opening the window?
これも me[my] があるかどうかの違いだけです。
あれ!? これってさっきの不定詞と構文が一緒じゃない!?
よく気が付きましたね!
これも同様にやってみると
次のようになります。
- Do you mind opening the window?
→ 述語動詞の主語(you) = 準動詞の主語(you)
→ 気にするのは「あなた」で、窓を開けるのも「あなた」
- Do you mind me[my] opening the window?
→ 述語動詞の主語 (you) ≠ 準動詞の主語 (I)
→ 気にするのは「あなた」で、窓を開けるのは「私」
ということは、準動詞の前にある me[my] が「意味上の主語」ってこと?
そのとおりです!
準動詞の前の動作主は「目的格または所有格」にして
置きましょう!
分詞
最後に分詞を見ていきましょう。
分詞で意味上の主語が登場するのは
分詞構文が一番なじみ深いのではないでしょうか。
こちらも二つの例文を見てみましょう。
Witten in plain English, this book is easy to read for beginners.
This book written in plain English, I can read easily.
分詞構文は、接続詞を使わず分詞で気軽に文をつなげるものです。
ここでは「意味上の主語」に注意しながら
二つの例文を比べてみましょう。
そうすると次のようになります。
- Witten in plain English, this book is easy to read for beginners.
→ 主節 の主語 (this book) = 従属節の主語 (this book)
→ 従属節の接続詞と主語が省略
- This book written in plain English, I can read easily.
→ 主節の主語 (I) ≠ 従属節の主語 (this book)
→ 従属節の接続詞のみ省略
→ This book は「意味上の主語」
意味上の主語の捉え方
そういえば思ったんだけど、準動詞の前に「意味上の主語」が書かれていなかったらそれは「意味上の主語が無い」ってこと?
確かに、I want to be a doctor. のように
準動詞の前に「意味上の主語」が書かれていない場合は
何も無いように見えますよね。
ただこれは、「意味上の主語が見えなくなった」
と言えば正確になるかと思います。
意味上の主語が見えなくなるのは、
なにも述語動詞の主語と準動詞の主語が同じ場合だけではありません。
たとえ異なっていたとしても
次の場合は、意味上の主語が見えなくなる場合があります。
- 準動詞の主語が一般の人
- 単純に一般的なこと
これも頭に入れておくと、より正確に理解できるようになりますので
余裕があれば取り入れてみてください!
おわりに
今回は「意味上の主語」を見ていきました。
どれも見たことがあると思いますが、
「意味上の主語」という視点から整理するというのは
あまりなかったかと思います。
基本的なところではありますが、案外見落としがちで
気を付けないと間違えた意味でとらえてしまうことがあります。
しっかりと整理して、正確に英文を読めるようにしてくださいね!
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