SV で使われる動詞ってどんなのがあるのかな?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回は「第一文型」について
いろいろ実験していこうと思います。
第一文型ってたしか、 SV だったよね?
そうですね!
第一文型は、主語と動詞だけで文が成り立つ
一番シンプルな文型です。
その第一文型について軽く説明をしながら
使われる動詞がどんなものがあるのか
見ていきたいと思います。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- 第一文型(SV)はどんな文型なのか
- 第一文型で使われる動詞の意味の傾向とそれらをグループにした単語
是非とも最後までご覧くださいね!
今回この記事で紹介する動詞は、
実はこんなことが分かる! 5 文型に潜む大きなメリットとは
の続きとして、
傾向が高いとされている意味を
グルーピングした構成になっています。
もちろん例外も存在して、第一文型をとる動詞が
全てこのグループに入るとは限りません。
あくまで参考程度にとどめて
単語を覚えてください。
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
第一文型とはそもそもどんな文型か?
まず、第一文型について確認しておきましょう。
第一文型は、主語と動詞それぞれ 1 つだけで文が成り立つ
一番シンプルな文型です。
いわゆる SV と呼ばれるもので
「S は V する」といった感じに訳します。
Time flies.(時間は飛ぶ → 光陰矢の如し)
He walks. (彼は歩く)
補語も目的語もなく、主語と動詞だけという
とてもシンプルな構文ですが、これでも文として成り立っています。
この文型で成り立つ動詞を「自動詞」と呼びます。
確かにそうだけど、 SV だけっていう文章はあんまり見ないよね…?
そうですね。
2 語だけの純粋な SV の文は
どちらかというとあまり見ないのではないでしょうか。
その代わり、副詞や副詞句(副詞の役割をする数語のカタマリ)などの
修飾語(M : Modifier)が色々と付いている
SVM という形がほとんどかと思います。
The store opens at 10:00.(その店は 10 時に開店する)
He stayed at a hotel yesterday. (彼は昨日ホテルへ泊まった)
※ 修飾語(M)は下線部で示してあります
そうそう! こんな感じの文だよね!
副詞や副詞句で詳しく説明する方法(修飾の仕方)は
非常に多岐にわたりますが、
その中でも
- いつ(today, yesterday, at 10:00 などの時間)
- どこで(there, at the hotel などの場所)
- どうやって(by car, with a pencil などの手段)
あたりは、
見かけないのはほとんどないというほど
かなり頻繁に登場します。
そして、その修飾する先ははたいてい動詞です。
The store opens at 10:00.(その店は 10 時に開店する)
He stayed at a hotel yesterday. (彼は昨日 ホテルへ泊まった)
2 番目の例文は、複数の M (副詞と副詞句)がありますが
両方とも stayed を修飾しています。
「昨日泊まった」でも「ホテルへ泊まった」でも文として成り立ってるから大丈夫だね!
もし、修飾語というのが何なのか分からなかったり
副詞がどういうものか分からないという場合は
飾るのに限定する? 「修飾語」は結局何をする言葉なのか
なくても大丈夫? 副詞の基本を総整理してみた
で今一度ご確認ください。
ここまでが、第一文型のおおまかな説明になります。
基本的かつ重要なことですのでしっかりおさえておきましょう。
SV で使われる動詞
それでは、ここから SV で使われる
動詞を紹介していきます。
実はこんなことが分かる! 5 文型に潜む大きなメリットとは
で紹介したものを SV だけもう一度確認すると、
次の表になります。
文型 | 傾向が強い意味 |
---|---|
SV | 存在【いる・ある】 - 住居【住んでいる】 - 滞在【泊っている】 移動【往来発着】 |
全体像を把握するという目的で
あえて絞って記していましたが、
この記事では、さらに詳しいところまで
紹介していこうと思います。
その紹介するグループは、存在・移動から連想できるもので
次のような動詞も SV で使われています。
- 出現・消滅
→「存在」に関わる - 開始・継続・終了
→「出発」を「開始」、「到着」を「終了」と見立てる
→ その間のプロセスを「継続」と見立てる - 変化・増減
→ 「移動」を「変化」と見立てる
→ 数量が「変化」すると「増減」になる
これらを総合して
それぞれ紹介していきます。
存在系
まずは、存在系の動詞から見ていきます。
存在というと「ある」「いる」といった意味がありますが
そういった動詞が SV で使われる傾向があります。
そこから連想していくと
「住んでいる」「泊っている」「残っている」というのも
存在系の仲間に入りそうですよね。
動詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
be | ~にいる | 「~である」は SVC |
exist | 存在している | |
lie | 横になる、~に位置する | |
stand | 立っている | 「立たせる」は SVO |
stop | 止まる | 「止める」は SVO |
live | 住んでいる | |
reside | 【かたい】住居する | |
dwell | 【かたい】住居する | |
stay | 泊まる、留まる | |
remain | 残る、留まる | 「~の(状態の)ままでいる」は SVC |
「ある」「いる」という意味から
「住んでいる」「泊っている」「残っている」
という連想をしましたが、
その他にも「留まる」や「横たわっている」等
いろいろ挙げられそうですね。
丸暗記に走りそうではありますが、
こういった連想を通して似た意味を見つけて
それらをグルーピングで覚えたほうが
しっかりと定着すると思います。
移動系
次は、移動系を見ていきましょう。
「移動する」はもちろんのことですが、
「行く」「来る」「出発する」「到着する」も
この移動系に入ります。
他にも、移動系にはどんなものがあるのか
色々連想をしてみましょう!
動詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
go | 行く、進む | 「~(悪い状態)になる」は SVC |
walk | 歩く | |
run | 走る | 「走らせる、経営する」は SVO |
move | 移動する | 「移動させる」は SVO |
come | 来る | 「~(いい状態)になる」は SVC |
depart | 出発する | |
leave | 出発する、去る | 「~のままにする」は SVOC |
start | 出発する | |
arrive | 到着する | |
swim | 泳ぐ | |
dive | 潜り込む |
「走る」とか「泳ぐ」も移動系なんだね!
そうですね!
ここまでで気づいた方がいるかもしれませんが、
未知の単語に対する推測は出来ても
完全に当てることは難しいです。
「存在する」「移動する」
というところまでは分かるのですが、
「どうやって」「どんな感じに」という
細かいところは分かりません。
そのあたりは、前後の言葉や
前置詞・副詞のイメージから総合して
推測する必要があります。
なるほど…。推測にも限界というのはあるんだね…。
たしかに、万能とまではいかないと思いますが
使い方次第ではとても役に立つ考え方です。
特に、グルーピングで単語を覚えるときは
効果を発揮するので是非とも取り入れてみましょう!
ここからは
実はこんなことが分かる! 5 文型に潜む大きなメリットとは
では紹介しなかったものを一気に紹介していきます。
紹介の前にもう一度確認しましょう。
- 出現・消滅
→「存在」に関わる - 開始・継続・終了
→「出発」を「開始」、「到着」を「終了」と見立てる
→ その間のプロセスを「継続」と見立てる - 変化・増減
→ 「移動」を「変化」と見立てる
→ 数量が「変化」すると「増減」になる
出現・消滅系
まずは「出現・消滅系」の動詞です。
出現も消滅も「存在」に関わる動詞です。
存在していなかったものから存在するのが「出現」
存在していたものから存在しなくなるのが「消滅」
と考えると分かりやすいかもしれませんね。
動詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
appear | 出現する | 「~のように見える」は SVC |
emerge | 出現する | |
show | 現れる | 「見せる」は SVO |
arise | 〈問題・困難などが〉起こる | |
disappear | 消滅する | |
vanish | 【かたい】消滅する | |
die | 亡くなる |
開始・継続・終了系
次は、「開始・継続・終了系」の動詞です。
これは、「移動系」のうちの
「出発」と「到着」から連想できそうですね。
「出発」を「開始」、「到着」を「終了」と見立てて
その間のプロセスを「継続」と見立てると
分かりやすいのではないでしょうか。
動詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
start / begin | 始まる | 「始める」はSVO |
last | 続く | |
continue | 続く | 「続ける」は SVO |
follow | 続く | |
endure | 持続する | 「我慢する」は SVO |
end / finish | 終わる | 「終える」は SVO |
result | (結果として) ~に終わる |
変化・増減系
最後に、変化・増減系の動詞です。
「移動」は「移」という漢字がありますが、
これには「変わる」という意味がありますので
「変化」という言葉にピッタリではないでしょうか。
そして、「増減」は数量が「変化」すると考えると
分かりやすいかと思います。
動詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
change | 変わる | 「変える」は SVO |
vary | (色々に) 変わる | 「変える」は SVO |
increase | 増える、増加する | 「増やす」は SVO |
grow | 成長する | |
fall | 落ちる、下がる | |
decrease | 落ちる、減少する | |
decline | 衰える |
ここまででたくさん単語が登場してきましたね。
面倒だから丸暗記に走りそうではありますが、
闇雲にやっていてはすぐに限界が来てしまいます。
繰り返しますが、連想とグルーピングを駆使して
関連付けて覚えていきましょう!
おわりに
今回は 「第一文型で使われる動詞」について
紹介していきました。
第一文型で使われる動詞は紹介したもの以外にもありますので、
同じような意味の第一文型で使用される動詞を見つけたら
各自で適宜追加をして覚えていってください。
第一文型で使用される動詞が紹介したグループ内に
すべて分類されるわけではありませんが、
その点を理解していれば
「文型で意味が推測できる」というメリットはとても大きいです。
大変そうに見えますが、同じ意味ごとにグルーピングを行い
セットで覚えたほうが丸暗記よりもはるかに効果的です。
連想とグルーピングをうまく使いこなして
効率よく単語を覚えていってくださいね!
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