仮定法に見えるけど、なんか仮定法に見えないよ…?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!
今回は「仮定法」をテーマに、
いろいろ実験していこうと思います。
仮定法って結構難しいイメージあるよね…
確かにそう感じるかもしれません。
仮定法は高校の終盤あたりに登場するので、
ラスボスのような雰囲気があるような気がします。
しかも、ここ最近では仮定法が天下りして
中学でも学習するらしいですね。
そんな仮定法ですが、何回かシリーズに分けて
投稿しています。
そのシリーズ第 4 回は、
仮定法が混合している構文を見ていきます。
また、その他の仮定法を見たいという方は、
すぐ下のボタンで飛ぶことができますので
確認してみてください。
この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。
- 混合型の仮定法における 2 つのパターンとその作り方
- 2 つの混合型仮定法の間にある意味の違い
是非とも最後までご覧くださいね!
それでは始めていきましょう!
Now let’s start!
仮定法のおさらい
まず、仮定法とはいったいなのか
前回のところまで軽くおさらいしていきたいと思います。
すぐに本題のところへ入りたい方は
下のボタンから飛ぶことができます
仮定法は
「もっとお金があったらなぁ…」
「私が鳥だったら…」
のような「妄想」や
「あの時あんなことしていれば…!」
のような「後悔」 といった
今の現実やすでに起こった事実に対して
「ありえない」ことを言うときに使います。
もしくは、
「(あり得ないと思うけど)万が一」
「(実現するかどうかは置いておいて)仮に」
といった、「未来のことに関する妄想」にも
仮定法が使われます。
そして、前回まで学習した仮定法の基本的な作り方は
次のようになります。
- 仮定法過去(現在の事実に対する妄想)
▶ If S +V の過去形*… , S’ 助動詞の過去形 + V の原形 ~
「もし S が(今)…するなら、S’ は ~ するだろうに」
*V の過去形が be 動詞の場合は、人称・単複関係なく were
- 仮定法過去完了(過去の事実に対する後悔や残念な気持ち)
▶ If S +過去完了形… , S’ 助動詞の過去形 + have + 過去分詞 ~
「もし S が …したなら、S’ は ~ しただろうに」
- 仮定法未来 :(あり得ないと思うけど)万が一
▶ A: If S +should + V の原形 … , S’ 助動詞の過去形[現在形]+ V の原形 ~.
▶ B: If S +should + V の原形 … , [please] 命令形.
A:「もし S が(万が一)…するなら、S’ は ~ するだろうに」
B:「もし S が(万が一)…なら、~ してください」
- 仮定法未来 :(実現するかどうかはともかく)仮に
▶ If S +were to do … , S’ 助動詞の過去形 + V の原形 (仮定法過去).
「仮に S が …するなら、S’ は ~ しただろうに」
仮定法は、過去形の「距離感」のニュアンスを利用して
表現されています。
現実や事実、未来のことから距離を取ることによって
「事実じゃないよ!」
「妄想や後悔のことを言っているよ!」
といった感じに仮定法では表現できます。
ここまでは前回やったところだね!だんだん思い出してきたよ!
仮定法の混合型
今回は仮定法が混合されている構文を
見ていきたいと思います。
とはいえ、今まで学習してきた仮定法のうち
混合型で使うのは、仮定法過去と仮定法過去完了の二つだけです。
全部使うわけじゃないんだね!
仮定法混合型 その 1
まず一つ目は、
if 節 (条件節) が仮定法過去完了で、
主節 (帰結節) が仮定法過去の構文です。
- 仮定法過去
If S +V の過去形…, S’ 助動詞の過去形 + V の原形 ~
- 仮定法過去完了
If S +過去完了形… ,S’ 助動詞の過去形 + have + 過去分詞 ~
- 仮定法混合型
If S +過去完了形… , S’ 助動詞の過去形 + V の原形 ~
「もし(あの時)… だったら、(今頃)~ なのに」
なるほど!まず一つ目の混合型は「If S +過去完了形… , S’ 助動詞の過去形 + V の原形 ~」なんだね!
例文を見てみましょう。
If I had not been caught in the traffic jam, I would arrive at the venue now.
(交通渋滞に巻き込まれなければ、今頃会場へ着いていたのに)
この例文での現実は、
「交通渋滞に巻き込まれて、今は会場へ着いていない」
という事になります。
確かに混ざってるね…。混合型の仮定法があるというのを知らないと、混乱しそうだよ…。
確かにそうかもしれませんね。
主節には文末に now や today を伴うことが多いので
これを目印にして見分けるという手もありますが
仮定法が混合された構文があることを
頭に入れておいた方が確実かと思います。
仮定法混合型 その 2
それでは、もう一つ混合型の仮定法を見ていきましょう。
ボク思ったんだけど、もしかしてこの逆のパターンもあるの?
そのとおりです!
先ほど紹介した混合型の仮定法とは逆のパターンで
if 節 (条件節) が仮定法過去で、
主節 (帰結節) が仮定法過去完了の構文になっています。
- 仮定法過去
If S +V の過去形…,S’ 助動詞の過去形 + V の原形 ~
- 仮定法過去完了
If S +過去完了形… ,S’ 助動詞の過去形 + have + 過去分詞 ~
- 仮定法混合型
If S +過去形… , S’ 助動詞の過去形 + have + 過去分詞 ~
「もし(今)… なら、(あの時)~ なのに」
こちらも例文を見てみましょう。
If the latest computer were cheaper, I would have bought it already.
(もし最新型のパソコンがもっと安ければ、もう買っていたのに。)
例文での現実は
「最新型のパソコンが高いので、買っていない」
といった感じになるかと思います。
ただ、こちらの構文は TOEIC では出題されないので
「逆のパターンもあるんだな」くらいに
とどめておいても問題ありません。
混合型の仮定法になっても、仮定法の考え方は変わらないんだね!
おわりに
今回は「混合型の仮定法」について
見ていきました。
TOEIC では頻度こそ多くありませんが、
もしそんな文に出会ったり出題されたとき
いつもと違う仮定法で混乱してしまうという
不測の事態が来るかもしれません。
そんなことにならないよう、
混合型の仮定法があるんだという事を頭に入れて
きちんと対応できるようにしておきたいところですね!
「勉強になった!」
「役に立った!」
「疑問が解決してスッキリした!」 …etc
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それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!
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