実は奥が深い! SVOC の意外な使われ方とは

文型

SVOC ってこんなところにも使われてたんだ!

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は 「SVOC」について
実験していこうと思います。

セータ君
セータ君

SVOC って、文型に出てくるあの SVOC のこと?


そうですね!

文法の中では「地味」な印象がありそうですが、

文の構造を見極めるためには
これほど欠かせないものはない

といっても過言ではないほど
重要であるのが「文型」です。

今回は、そんな文型の中から
SVOC にスポットを当てて紹介していこうと思います。

この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • 文型とはなにか(おさらい)
  • O=C という考え方では限界がある
  • O=C の代わりとなる新しい考え方


是非とも最後までご覧くださいね!


もし、「文型って何のためにあるの?」と思った方は
「文型」ってそもそも何だろう? 5 文型を深く理解するコツ
に文型を学ぶ意義について書いておりますので
こちらも併せてご覧ください。


それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

文型


まずは、文型について
簡単におさらいしておきましょう。


文型というのは、簡単に言うと
次のようなものになります。

文を作るときに、
「どういった順番で言葉を置くのか」
というのを定めた「ルール」

そして、その英語の語順のルールは
倒置等の一部の例外を除けば
大きく分けて 5 つあるということで

「基本五文型」と呼ばれています。

セータ君
セータ君

確か、「SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC」 の 5 つだったよね!


そうですね!

英語の構造を読み解くときに
この基本五文型がとても頼りになりますので
ぜひともおさえておきましょう!

SVOC の基本ルール

いよいよ本題の SVOC に
入っていきたいと思います。

この文型の基本的な意味は、
「S は O を C にする」
です。


実際に例文を見ていきましょう。

The news made me happy.
(その知らせは私を幸せにした ➡ その知らせを聞いて私は嬉しかった)


それぞれ、

S : The news
V : made
O : me
C : happy

となります。

セータ君
セータ君

あっ! この形見たことあるよ!



C には、基本的に「名詞」や「形容詞」が入り、
「O=C」という関係が成り立っています

それでは、SVOC をとる動詞には
他にどんなものがあるのでしょうか?

まずは、基本的な動詞の意味から
おさえておきましょう!

動詞 意味
make O C O を C にする
  find O C O が C だとわかる
keep O C O を C のままに保つ
call O C O を C と呼ぶ
leave O C O を C のままにしておく
name O C O を C と名付ける

 

どれも見たことがある動詞ではないでしょうか?

これらの動詞が登場したら、SVOC の可能性を最初に考えて、
その後の文がどうなっているのか注意しながら見ていきましょう。

O と C の間には「主述関係」がある

先ほども説明した通り、
SVOC は「O=C」が成り立つ
というのはよく聞くことではあります。

しかしながら、これが成り立つのは
C が「名詞」か「形容詞」のみです。

後で紹介しますが、SVOC の文型において
C になるのは名詞や形容詞だけではありません

その場合、この考え方では当てはまらなくなります。

セータ君
セータ君

え~…。それじゃ、どう考えればいいの…?

「O = C」に代わる新たな考え方。



それは、

O と C には「主述関係」がある

ということです!

セータ君
セータ君

えっ!? O と C に主述関係があるってホント!?



せっかくなので、その考え方を使って
先ほどの例で確認していきましょう

The news made me happy.


「O が主語、C が述語」ということを踏まえると

主語 : me
述語 : happy


ということになります。

ただ、この形では「主述関係」が分かりにくいので
ここから少し変形をしていきます。

まずは主語に注目します。

単なる名詞であればそのままの形でいいのですが、
代名詞の場合は「目的格」のままになっているので
これを「主格(=主語の形)」に変形します。

つまり、「~は」で使う代名詞の形にするということです。


セータ君
セータ君

えーと…。「私は」になるから、 I に変形すればいいのかな?



そうですね!
そして、その主格に変形した O と C の間に be 動詞を入れてみましょう。

そうすると…?

セータ君
セータ君

I am happy になるから… あっ!ホントに文になった!


「O と C の間には主述関係がある」ということが
お分かりいただけたでしょうか。

「OC の主述関係」の真骨頂

先ほど「O と C の間には主述関係がある」
という考え方を書きましたが、

実は、この考え方があれば
この後の複雑そうに見える SVOC の構文が
一気に分かるようになります。

セータ君
セータ君

「OC 間の主述関係」の真骨頂がここで発揮されるんだね!


それでは、その複雑そうな SVOC の構文を
見てきたいと思います。

C がとれるのは「名詞」や「形容詞」だけではない!


少し触れましたが、C が取れるのはなにも
「名詞」や「形容詞」だけでなく、
次のようなものも C を取ることがあります。

  • 「分詞(現在・過去分詞)」
  • 「不定詞(原形不定詞・ to 不定詞)」


セータ君
セータ君

え~…。これも覚えなきゃいけないの…?



しかし、よくよく考えてみれば
分詞は「形容詞」の仲間です。

不定詞も「形容詞的用法」というのがあるので
これも「形容詞」と考えれば

分詞も不定詞も、普通の形容詞と同じように
うまく置き換えることが出来そうです。


セータ君
セータ君

C に名詞をとれるなら、 to 不定詞の名詞的用法も置き換えることが出来そうだけど…?



確かに不定詞にその用法がありますし、
そう考えるのは自然かと思います。

ただ、この辺りは単なる推論にすぎませんが、

名詞的用法にすると、「OCの主述関係」が
O = C(行為そのもの・・・・)となり

「意味に不都合が出てしまう」ので、

ここでの to 不定詞は
「形容詞的用法」がしっくりくるのでは
と思っています。


実は、分詞や不定詞が C をとるパターンは
見たことがある文法や丸暗記で覚えていた構文で
登場しますのでのちにご紹介いたします。


これらを踏まえて、
早速確認していきましょう!

使役・知覚動詞

まずは、使役動詞と知覚動詞の SVOC から
見ていきましょう。


セータ君
セータ君

えっ!? 使役動詞と知覚動詞って SVOC だったの!?



ちょっと意外かもしれませんが、
実は SVOC をとるんです!

例文で確認していきましょう!

  • 使役動詞
    Let me check my schedule.
    (スケジュールをチェックさせてください)

  • 知覚動詞
    I saw Steve crossing the street.
    (私はスティーブが横断歩道を渡っているのを見た)

セータ君
セータ君

この例文の場合、使役動詞で使われている C は「原形不定詞」で、知覚動詞で使われている C は「現在分詞」ってことでいいのかな?



その通りです!
C には 原形不定詞、 to 不定詞、分詞がきます


せっかくなので、「OC 間の主述関係」も
併せてみていきましょう。

原形不定詞や to 不定詞が C の場合
C で使われている動詞を述語にして考えると

うまくいきます

先ほどの例文でやってみると、
次のようになります。

  • 使役動詞
    Let me check my schedule.

    O (主語) : me
    C (述語) : check my schedule

    O と C には「I check my schedule」という文が成り立つ

  • 知覚動詞
    I saw Steve crossing the street.

    O (主語) : Steve
    C (述語) : crossing the street

    O と C には「Steve was crossing the street」
    という文が成り立つ


セータ君
セータ君

そっか! crossing the street は形容詞のカタマリだから be 動詞をつけるのを忘れないようにしないとね!



本当はもっと細かい語法があるのですが
ここでは、次のようなことを確認できていれば
それで十分です。

  • 使役動詞と知覚動詞が SVOC をとる
  • C には「名詞」や「形容詞」以外に、原形不定詞、to 不定詞や分詞をとる


V O to do

allow O to do や ask O to do は
TOEIC でもよく出てくる構文だと思いますが、
これも SVOC の仲間です。

例文を見てみましょう。

What does the woman ask the man to do ?
(女性は男性に何をするよう頼んでいますか?)


TOEIC のリスニングパートで
ほぼ毎回設問として見かけますね!

V O to do 構文は、
C が to 不定詞になっているパターン
です。

そして、「OC の主述関係」も
「the man does (what)」と成立しています。

セータ君
セータ君

「何」を頼んだかは分からないから、the man does の目的語が what になっていて、それが先頭に持っていかれたって感じだね!


V O to do をとる動詞はたくさんありますが
TOEIC で出てくる代表的なものを挙げていきたいと思います。

動詞 意味
ask O to do O に ~ するよう頼む
  remind O to do O に~するよう思い出させる
advise O to do O に~するよう勧める
force O to do O に ~するよう強制する
instruct O to do O に ~ するよう指示する
encourage O  to do O に ~ するよう推奨する

 

おわりに

今回は「SVOC」について
少し詳しく見ていきました。

一見関係なさそうな文法や
フレーズとして丸暗記で覚えていたものが
実は SVOC の構文だったというのは
結構意外ではなかったでしょうか?


SVOC で文型を見るときは、
「OC の主述関係」がどうなっているかも意識すると
さらに正確に英文が読めるようなります。

また、分からない動詞があっても、
「O が C する」という関係は崩れないので
そういうことをさせる動詞なんだなと
推測できてしまいます。

一見地味に見える文型ですが、
文型からどんな意味になりそうか推測できることが
一番の強み
はではないでしょうか。

ぜひとも取り入れてお役立てください!

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それでは、今回はここまで!
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Bye-bye!

セータ君
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