remind に続く前置詞は、どうして of がつくんだろう?
Hello everyone!
ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ)です!!
今回は英字新聞解釈ファイルと称して、
英字新聞の文の中から
自分が気になったことをピックアップし、
さらにそこから深掘りをしていきます。
それでは、始めていきましょう!
Now let’s start!
今回の英字新聞解釈
今回の英字新聞解釈はこちらです。
Trewick also wanted to remind Ardern of the need to protect New Zealand’s native wildlife.
DMM DAILY NEWS | Large Cricket Named After New Zealand’s Prime Minister
構造自体はシンプルですが、
いろんな文法や語法がそれなりに詰められています。
それでは訳してみましょう。
ちなみに、 Trewick と Ardern は人名だから、このままの表記にするよ!
Trewick also wanted to remind Ardern of the need…
主語が Trewick で、述語が wanted
になっていますね。
お気づきかと思いますが、
want to doで思い出す文法といえば
to 不定詞です。
そして、ここの to 不定詞は
名詞のように使われています。
Trewick さんは何を望んでいたのか
to 不定詞以降で説明をされていますので、
見ていきましょう!
… to remind Ardern of the need to protect New Zealand’s native wildlife.
うーん…。 この of ってどう訳せばいいの? of って「~の」って意味だと思うけど上手く訳せないなぁ…。
実は、この of は remind とセットになっています。
remind A of B で「A に B を思い出させる」
という意味になります。
これを踏まえて、remind Ardern of the need
までを訳すと
「Ardern さんに必要性を思い出させる」
という感じになるかと思います。
動詞のイメージが強い need ですが、
the が付いていますので、ここでの need は
「名詞」になっていることにも気をつけましょう。
続きを見てみると
the need to protect New Zealand’s native wildlife
となっていますが、
ここでまたも to 不定詞が登場しています。
どんな必要性なのかを to 不定詞以降で
説明しているので、
この to 不定詞は
形容詞のような使われ方をしています。
これらを訳すと
「ニュージーランド在来の野生動物を守るための必要性」
といった感じになるかと思います。
全体を訳すと、
Trewick さんはまた、ニュージーランドの在来の野生生物を守るための必要性を Ardern さんに思い出させたかった。
みたいな感じになるかと思います。
不定詞が二回使われていて、それぞれ違った使い方をしていたね!動詞のイメージが強い need が 名詞で使われていること、remind A of B の構文を見抜けたかというのもポイントかな?
今回のピックアップ
この英文の中でピックアップするのは
「remind ~ of 」
です。
確か remind A of B で「A に B を思い出させる」って意味だったよね!
そうですね!
この remind A of B は TOEIC で頻出の表現なので
しっかり覚えておきましょう!
そして今回は
この remind A of B について深掘りしていきます。
いわゆる、「語法」と呼ばれるものです。
前置詞 of のコアイメージ
そういえば、remind につく of ってなんだろう?
それを理解するために、
of のコアイメージを説明したいと思います。
of のコアイメージは「所属 ➡ 分離」ですが
これだと分からないと思うので
自分は
「全体のうちの一部分で、それを切っても切れない関係」
という風に解釈しています。
今回の remind A of B では、
内容全体のうちの一部分を切り取るイメージから
of に「~について」という意味合いがあります。
about とどう違うのか?
「~について」っていえば about だけど、どう違うの?
確かにそう思いますよね!
それでは 先ほどの remind A of B を使って
比べてみましょう。
remind A about B というのもありますが
この二つの違いは何でしょうか?
of はキッチリと切り取るイメージがあるので、
ムダなくその内容だけを思い出させる感じです。
一方、about はザックリ周辺というイメージがありますので
その内容だけでなく、周辺も含めて思い出させる感じです。
へぇ~! そんな違いがあるんだね!
remind A of B 型の動詞
remind A of B みたいな形を取る動詞って他にどんなのがあるの?
of にある用法の派生を含めると
こういった形は沢山ありますが、
ここでは「~について」という意味での
of になっている remind A of B の形に絞って
紹介したいと思います。
- tell A of B ( A に B を話す)
- inform A of B (A に B を知らせる)
- notify A of B (A に B を知らせる)
- convince A of B (A に B を信じさせる)
- persuade A of B (A に B を納得させる)
- warn A of B (A に B を警告する)
ここまで多いと丸暗記に走ってしまいそうですが、
良く見ると「話す」「知らせる」「警告する」
伝達系の動詞が多いですね。
もっとザックリ言えば、「伝える」系の動詞と
言えるかと思います。
that 節(目的語)に書き換えられる
さらに、この「伝える」系の動詞は、
that 節に置き換えることもできます。
うーん、またややこしくなってきたなぁ…。これも別々に覚えないといけないの?
いえいえ、そんなに難しくはありません。
先ほど紹介したものを of B から that 節に
置き換えるだけで出来ちゃいます!
- tell A that ~ ( A に ~ということを話す)
- inform A that ~ (A に ~ということを知らせる)
- notify A that ~ (A に ~ということを知らせる)
- convince A that ~ (A に ~ということを信じさせる)
- persuade A that ~ (A に ~ということを納得させる)
- warn A that ~ (A に ~ということ警告する)
ちなみに、伝えたい人がいない場合は
A がなくても問題ありません。
ホントにこれだけでいいの!?確かに、これなら別々に覚えなくても置き換えるだけだからカンタンだね!
that 節から動詞が予測できる?
先ほど紹介したように
「伝える」系の動詞は that 節を取れるのが多いですが、
ほかにも think や hope といった
「思う・考える」系の動詞も that 節を取れることが多いです。
文脈をたどる過程は必要ではありますが
that 節から動詞を予測することができます。
例えば、I reckon that ~ という文章があるとします。
うーん…。 reckon ってみたことがない単語だよ…?
reckon の後には that 節が続いていますね。
そこから、この reckon がどんな類のものかは予想できますか?
えーと、たしか that 節を取れる動詞は「伝える」、「思う・考える」系だったよね? ということは、この reckon もそういうイメージなのかな?
そうですね!
あとは文脈から判断するしかないのですが、
that 節を見た瞬間、意味が全く見当のつかないものから、
「伝える」、「思う・考える」系のイメージに絞ることが出来ました。
ちなみに、 reckon は「推測する」という意味で
「思う・考える」系の動詞に入ります。
このように、
that 節を取る動詞が
「伝える」系、「思う・考える」系
ということを知っていれば
that 節から未知の単語をある程度
推測することができるようになります。
おわりに
今回は、英字新聞の中から
remind A of B の語法について
深掘りをしてみました。
語法はややこしいものが多く
結局は丸暗記になってしまうケースが
多いと思います。
しかしながら、今回のように
共通するものとイメージからの連想があれば
多少は丸暗記から解放され
理解もより深まるかと思います。
語法に関する深掘りは
これからも行っていきますので
お楽しみください!
というわけで、今回はここまで
また次回お会いしましょう!!
See you next time !
Bye-bye !
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