【読解のコツ】 そもそも「読解」って何?徹底深掘りして言語化してみた

リーディング

そういえば「読解」ってそもそも何だろう?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今日は、「読解」とは何かについて
深く掘り下げていきます。

セータ君
セータ君

その「読解」っていう言葉はよく聞くけど、テキストをただ読むだけじゃダメなの?



「読解」といえば確かにそんなイメージがあると思いますが、
そう単純なことではありません。


多くの人が「読解はセンス」と片付けてしまいがちですが、
実際には、より複雑で意識的なスキルと理解が求められる
プロセスが隠されています。


この記事では、その「センス」の正体を自分なりに分析し
徹底的に深掘りして言語化したものをシェアしていきます。


この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

この記事のポイント
  • 「読解はセンス」と言われる背後にある実際のスキルと理解のプロセス
  • 「読解」の根本的な考え方
  • テキストの深い意味を読み解く技術


自分も読解に苦手意識を持っていましたが
このことを意識するようになったらだいぶスッキリしました。

特に、読解に苦手意識がある方には
とても有益な情報になると思います。

是非とも最後まで読んで、
読解のヒントを掴んでいただけたら幸いです。


それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

読解力を深掘りしてみた


「読解力」は一見すると単純に思えますが、
実はそれ以上のものです。

多くの人が「センス」と片付けられがちですが、
その「読解力」というのは具体的に何を指すのでしょうか?

セータ君
セータ君

確かに、そうやって改めて聞かれるとよく分かんないなぁ…。



ということで、ここでは
読解力が単に文字を読むこと以上に
何を含んでいるのかを明らかにし、
その真の意味を探っていきます。

「読解力」は文字を読むこと?


「読解力」というと、文字を読むことだけを
思い浮かべる方がいるかもしれませんが

実は、そう単純なものではなく
複雑な認知プロセスが関わっています


セータ君
セータ君

え? それってどういうこと?


まず、読解力には
単語の意味を理解する能力がもちろん必要ですが
それだけではありません。

その他にも、次のようなものも
読解力の一部に含まれています。

  • 文脈を把握する
  • 文章の構造を理解する
  • 作者の意図や隠されたメッセージを読み取る


セータ君
セータ君

つまり、読解力は文章を深く理解するためのいくつものスキルが組み合わさっているってこと?


その通りです!

例えば、一つの文章を読むとき、
単語の意味を知っていることは基本ですが、

それらの単語同士がどのように組み合わさって
一つの文全体の意味を作っているか
を理解することが重要です。


さらに、その文章が文脈の中で
どのような役割を果たしているか
を把握する
ことも、
読解力の一部です。

読解力を高めるには、これらの要素を意識して
練習することが大切です。

なぜ「読解力はセンス」と言われるのか?


「読解力」と聞いてよく耳にすることと言えば
「読解力はセンス」ではないでしょうか。

セータ君
セータ君

それはよく聞くけど、なんでそんな風に言われるんだろう?



そこで、その理由を自分なりに深掘りをして
それを言語化してみました。


結論から簡単に言ってしまうと
次のようになると考えています。

読解力は「無意識のうちに」育っていくから気づきにくい


セータ君
セータ君

それって、どういうこと?


特に母国語での読解力の発達は、
子供のころからの言語使用経験に深く根ざしています。

話される言葉を聞いて、無意識のうちに語彙を吸収し
言葉の意味や使い方を学んだり

日々のコミュニケーションや読み聞かせ、物語の読解を通じて、
文法の基本的なルールを自然に理解し始めます。

また、話される内容の背景や状況、話し手の感情や意図などを感じ取りながら、
言語のニュアンスや隠されたメッセージを読み解く能力を自然に養うのです。

セータ君
セータ君

言葉を聞いたり、話したり、本を読んだりしているうちに、語彙や文法のルール、文脈の理解が自然と育っていくんだね!


そうですね!

そして、このプロセスは無意識のうちにずっと続いていきます。

大人になってからも
日常生活での会話や読書、メディアの消費などを通じて、
読解力はさらに自然に磨かれていきます。

ここまでをまとめると次のようになります。

読解力は「無意識のうちに」育っていくから気づきにくい
  • 話される言葉を聞いて、「自然と」語彙を吸収している
  • 読み聞かせや物語の読解などで、文法の基本的なルールを「自然に」理解している
  • ニュアンスや隠されたメッセージを読み解く能力を「自然に」養っている



そして、自分が注目するのは
この「自然に」という言葉です。

私たちが生まれてきてから、こういった
言語の学習と読解力の発達が「自然に」行われるため
これらのスキルは無意識のうちに積みあがっていくので
「できてしまう」ものとして捉えられがちです。


わざわざ考えなくても「できてしまう」ので、
特に意識する必要がないと感じてしまいます。

セータ君
セータ君

確かに「できてしまう」から、そうやって意識してちゃんと考えたことなかったなぁ。



しかし、そのように長い間「自然と」やってきた結果
読解力が何なのかを具体的に理解することが難しくなり、

「センス」という言葉で
簡単に片付けられてしまうのではないかと考えています。

セータ君
セータ君

それを聞くと、読解力が自然にできてしまうからこそ、意識して学ぶのが難しいっていう厄介さがありそうだね…。


確かにそうかもしれませんね。

ここまでを踏まえると、
自分が思う「読解力はセンス」の正体は
次のようなことだと考えています。

言語の学習過程で「自然に」獲得した、多くの具体的なスキル(単語の意味や文脈の理解、推論、批判的思考など)を組み合わせた結果


セータ君
セータ君

つまり、子どもの頃から話を聞いたり本を読んだりしているうちに、言葉の意味や話のつながりを自然に理解するようになって、考えたり疑問に思ったりする力も育つってこと?それらが全部組み合わさって、文章を理解する力になるの?


そのとおりです!

まとめると
次のような感じになると思います。

  • 語彙力(言葉の意味を理解すること)
  • 文脈(文の意味のつながりや話の流れを理解すること)
  • 推論能力(隠された意味や作者の意図を理解すること)
  • 批判的思考(情報をしっかり考え、判断すること)
  • 感情の理解(文章の感情やニュアンスを捉えること)
  • 文の構造の理解(文章がどう作られているかを理解すること)
  • 背景知識の活用(自分の知っていることを使って理解すること)


これらのスキルを総合的に使って
与えられた文章を正しく理解することが
「読解力」ではないかと思っています。


セータ君
セータ君

へぇ~!読解力ってこんなにいろんな要素が合わさってるんだ!意識してなかったからビックリだよ!



普段は意識をしていない読解力ですが、
これらのスキルは、意識的に分析し、理解することで、
さらに効果的に活用することができます。

その次は、読解力を形成するうえで最も基本的な要素である
語彙・文脈・文構造に絞って焦点を当て、
読解のプロセスをさらに深掘りしていきましょう。

読解のプロセスを深掘りしてみた

それでは、早速読解のプロセスを深掘りしていきましょう!

…と行きたいところですが、
このまま闇雲に進んでもよろしくありませんので
まずは読解のゴールを確認していきたいと思います。

セータ君
セータ君

読解のゴール?


つまり、文章を読解する目的
文章を読解してどうなっていればいいのか
を確認しましょうという事です。

セータ君
セータ君

えーっと…。「書いてある文章を読んでその情報が正確に理解できるようになること」かな?


その通りです!

自分が思う読解の最終的な目的は
次のようになります。

与えられた文章に書かれている文の構造や単語の意味を解明し、全体を通じて何を伝えているのかを理解すること


本当であればテキストに書かれていることだけでなく、
そこから読み取れる背景や、作者の視点や意図も理解する必要がありますが、
初期の段階でここまでを理解するには複雑すぎるかと思います。

であれば、まず注力すべきなのは
読解の基本となる語彙、文脈、文構造をしっかりと把握することでしょう。
そして、それらを土台として読解力を構築していくのが賢明かと思われます。

というわけでその次は、文章を理解するために
その文がどのように組み立てられてて、意味が形成されるかに焦点を当てて
そのプロセスを掘り下げていきます。

文はどうやって作られているのか?

それでは、文がどのように作られているのか
深掘りをしていきたい思います。

文というのは、複数の単語からできています。
それらの単語が連なって句点(。)で終わることで、
1つの内容を持つ文が形成されます。

単語同士と文構造がうまく組み合わさることによって文になり、
意味のあるメッセージが伝えられるのです。


セータ君
セータ君

なるほど!単語一つ一つが組み合わさって、意味のある文ができるんだね!


そうですね!

そして、たいていは文は一つで終わるわけではありません。
こういった複数の単語と文構造を形成した文は複数あるはずです。
もちろん、それらの文にも意味のあるメッセージがそれぞれあります。

さらに、この文が複数続いていくと
一つの大きな文のカタマリが出来上がります。

そのカタマリが「段落」と呼ばれるもので
意味のある一つの大きなメッセージが形成されるのです。

そして、そういった段落が複数集まると
ひとつの「文章」になるというわけなんです。

ここまでをまとめると、次のようになります。


  • 文は単語の連なりから形成され、意味のあるメッセージを持つ
  • 文が集まると、より大きな意味を持つ「段落」が形成される
  • 段落が複数集まると、ひとつの「文章」になる


読解力をアップさせる一番最初のステップとして、
まずは単語の意味を正確に理解し、
一つ一つの文の意味を読み解くところから始めます。


このアプローチにより、文の各部分が持つ意味を深く理解し、
より大きな文脈の中でそれらがどのように関連しているかを把握する
第一歩を踏み出すことができます。

次は、これらの基本的な要素に加えて、
文章の流れや文脈、そして段落内の文同士の関係性など、
さらに深いレベルでの読解スキルに焦点を当てていきます。

文脈について深堀りしてみた

それでは、その「文脈」について深堀りしていきましょう。

文章の理解を深めるためには、
単に個々の文の意味を把握するだけでは不十分です。

それに加えて、これらの文がどのように一つの流れを持ち、
特定のテーマやアイデアに沿って組み立てられているかを理解する

というのが重要になってきます。

セータ君
セータ君

それが文脈ってこと?


そうですね!

文脈は、各文がどのように連携し、
全体のメッセージを強化するかを示す重要な要素
です。

こういった文同士の関係性を理解することで、
文章全体の意味がより明確になり、
深い理解を得ることができます。

セータ君
セータ君

「文同士の関係性を理解する」って具体的にどういうこと?


文同士の関係性を理解するというのは、

異なる内容を持つ文がどのように互いに関連し、
全体のメッセージやテーマを形成するか

を把握することを意味します。

つまり、文の内容がどのように進んでいるかという
「論展開」をつかむということです。

セータ君
セータ君

なるほど!論展開を把握することが、文脈を理解するための第一歩ってことなんだね!


そうですね!

そして、この論展開にはいろんな方法がありますが、
今回はその中でも特に重要な 4 つの方法をご紹介します。

  • 具体化(補足・説明)

    文 A: 主要なアイデアや主張
    文 B: 文 A に関して具体的な例や詳細で補足
    図式: 文 A(抽象的) → 文 B (補足/具体化)

    ※ 文 A と 文 B の内容は「同じ」と見なすと分かりやすくなる

  • 一般化(まとめ)

    文 A : 主要なアイデアや主張
    文 B : 文 A に関して一般化して広い文脈での意味を説明
    図式 : 文 A (具体的な事象)← 文 B (一般化/抽象的)

    ※ 文 A と 文 B の内容は「同じ」と見なすと分かりやすくなる

  • 対比

    文 A: ある考えや観点の提示
    文 B: それと対照的な別の考えや観点
    図式: 文 A ↔ 文 B

  • 原因と結果

    文A: ある事象や状況の説明(原因)
    文B: その事象や状況によって起こる結果や影響(結果)
    図式: 文A → 文B

    ※ 文A(結果)← 文 B (原因)というパターンもある


この 4つの論展開の方法は、文章を読む際の強力なツールです。

これらの方法を実践することで、
より深い読解が可能になります。

セータ君
セータ君

論展開の方法を意識することが、文章を深く読み解く秘訣なんだね!これからは、読む時にこれらの方法にも注目してみるよ!



また、この論展開は文の中の単語にも深く関係していますので
この論展開を手掛かりにして文の間の単語同士の意味の関係も把握することができます。

つまり、文 A の中の単語と 文 B の中の単語の意味が

  • 「反対」の関係(対比や対立)なのか
  • 「一般化された抽象的な概念」と「具体的な事例」との関係なのか
  • 「同じような意味」を持つ単語なのか


ということも分かるようになってきます。

このあたりは、単にPart 7 の読解問題だけでなく
Part 5、6 の語彙問題でも大いに力を発揮してくれるところです。

セータ君
セータ君

へぇ~!そんなこともできるんだね!



最初は難しく感じるかもしれませんが、一歩一歩で大丈夫です。
少しずつ進めば、読解力は着実に向上していくはずですので
継続して読解力を上げていきましょう!

おわりに

今回は「読解」とは何かというのを
深掘りしていきました。

読解のプロセスを理解することは、
与えられた文章の意味を素早く正しく理解することにつながります。

特に、文同士の関係性や論展開の方法
そして文中の単語間の意味の関係性に注目することで、
文章全体の理解が格段に深まります。

これらの知識を意識しながら文章を読むことで、
読解力は必ず向上します。

ここで、まとめとして
読解力を上げるための考え方を
示していきたいと思います。

  • 読解力のゴールは、与えられた文章に書かれている文の構造や単語の意味を解明し、全体を通じて何を伝えているのかを理解することである

  • 文の構造や単語の意味を解明するには、その文がどのように組み立てられてて、意味が形成されているのかを把握するため、語彙力文法力が必要である

  • 文の構造や単語の意味を解明するのに加え、「これらの文がどのように展開されるのか(どうやって話が進んでいくのか)」という「文脈」を理解する必要があるため「解析した文同士の関係性」にも注意する


少し難しく感じるかもしれませんが、
一歩ずつ確実に進んでいけば、
文章を深く読み解くことができるようになるはずです。

今回学んだことを実践に活かし、
自信を持って次のステップに進んでいきましょう!

「勉強になった!」
「役に立った!」
「疑問が解決してスッキリした!」
…etc

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それでは、今回はここまで!
See you next time !
Bye-bye!

セータ君
セータ君

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