will と be going to は同じじゃない!? 代表的な未来表現の微妙な違い

助動詞

will と be going to って同じ意味じゃないの?

Hello everyone!

ご覧いただきありがとうございます。
TOEIC 実験記の Delph (デルフ) です!!

今回は「未来を表す表現」にスポットを当てて
いろいろと実験していこうと思います。

セータ君
セータ君

それって will とか be going to のこと?


確かに、未来を表す表現と言えば
その二つのイメージが強いと思いますが、

もっと詳しいことを言えば
「現在進行形」や「現在形」でも
未来を表すことができます

しかし、今回はそういう細かいものは省きまして
代表的な方の will と be going to に
スポットを当てていきたいと思います。

セータ君
セータ君

あれ? will と be going to って同じ意味じゃなかった?


たしかに学校ではそう習うと思いますが、
実はニュアンスが違うんです!



セータ君
セータ君

えっ!? そうなの!?


そんな will と be going to の
ニュアンスの違いとは一体どういうものなのか
見ていきたいと思います。


この記事を見ると
次のようなことが分かるようになります。

  • will のイメージとニュアンス
  • be going to のイメージとニュアンス



是非とも最後までご覧くださいね!

それでは始めていきましょう!
Now let’s start!

will

まずは、 will から始めていきましょう。

will は助動詞で、その後に動詞の原形を伴うことで
「~だろう」という意味になる


…と学校では習います。

もちろんその意味もありますが、
それは will の意味の一部分にすぎません。

他にはどんな意味があるのでしょうか?
もう少し掘り下げていきたいと思います。

will のイメージ

単語を理解するときに役立つのが
単語が持っている「イメージ」です。

will には 「意志、思い」という
イメージが込められています。


セータ君
セータ君

「意志」と「思い」?


これだけではピンとこないと思うので、
そこからどんなニュアンスで will が使われるのか
見ていきたいと思います。

その場で決めるとき

「~だろう」のほかの使い方として、
「その場で決めたこと」でも will を使います。

これは割と見かけるのではないでしょうか。

たとえば、次のような場面では
will を使って表します。

  • 電話が鳴ったとき「私が出ます」
    I‘ll get it.

  • 商品を選ぶとき「これにします」
    I‘ll take this.


いずれも「その場で決めたこと」ですが、
それは「自分の意志」がないとできませんよね?

セータ君
セータ君

言われてみれば、確かにそうかも!


こんな感じで「~するよ」と
その場で決めるときに will が使われるのです。

この時の will は割と軽めかと思いますが、

「何が何でも~するぞ!!」のように
「非常に強い意志」を表現するのにも使われます

I WILL get a job! (何が何でも仕事に就くぞ!!)
みたいな感じですね。

WILL を強く発音すると、強い意志が感じられます。
それを表すために、敢えて WILL と表記してあります。

予測


学校で習った「~だろう」という予測の意味も
もちろん will にはありますが、
これだけだとぼんやりしすぎていて不十分です。

ということで、
もう少し詳しく見ていきたいと思います。


予測というのは、自分の意志を未来に向けて
「~だろう」といった感じになるかと思います。


セータ君
セータ君

これも、will のイメージにある「意志」や「思い」が入っているんだね!


しかも、予測する範囲は非常に広く、
「近い未来」だけでなく「遠い未来」にも
使うことができます

ただし、この will には確実性がありません。
「根拠があって言っているとは限らない」ということです


セータ君
セータ君

「(根拠はないけど)きっとそうなるよ!」みたいな感じ?


そうですね!

そんな根拠がないけど自信満々な予測をしたいときには
will を使って表します。


他にもいろいろな用法はあるのですが、
今回は be going to との比較をしたいので、
ここでは割愛いたします。

be going to

be going to は、その次に動詞の原形が来て
「~するつもり」の意味になる

…と学校では習いますが、
もちろん意味はそれだけではありません。

be going to をもう少し詳しく見ていきましょう。

be going to をベタに訳すと
「to 以降のところへ向かっている最中」
ともとれそうですね!

ここから be going to には
次のようなニュアンスが生まれます。

  • 根拠のある予測(~しそう)
  • 意図(~するつもり)



セータ君
セータ君

あれ!? 同じ未来表現なのに、will と全然違う!!


そうですね!

will のような「その場で決める」ニュアンスや、
「根拠のない自信満々の予測」といったニュアンスは
be going to にはありません。

それでは一つずつ見ていきましょう!

根拠のある予測

be going to は
根拠があって、もう確実に起こるだろうと
予測するとき
に使います。


例えば、次のような場面の時
be going to を使って表現します。

  • It‘s going to rain. (雨が降ってきそうだよ)
    黒い雲に覆われて今にも雨が降りそうな雰囲気



セータ君
セータ君

be going to が使われているのは、「黒い雲に覆われている」っていうちゃんとした根拠があるから?


そうですね!

もし、 be going to を will に変えて

It will rain.

のようにすると、

(根拠はないけど)雨は降るだろう
といった予測になります。

セータ君
セータ君

わぁ~! こうやって比べてみると、 will と be going to って全然違うんだね!


また、「根拠があって確実に起こりそう」と思うのは
すぐ先の近い未来にしかできません


遠い未来では、「根拠があって確実に起こる」とは
なかなか言えないのではないでしょうか。

よって、 will には使える「遠い未来の予測」は
be going to では使えないということが分かります。

意図

では、次に意図のニュアンスを見ていきましょう。
こちらは学校で習う「~するつもり」という意味です。


たしかに、その意味がありますが
もう少し詳しく見ていきましょう。

be going to は予め頭で決まっているものなら何でもいいのです。
スケジュールで決まっているか決まっていないかは関係ありません。

「to 以降のところへ向かっている最中」なので

以前頭で決まっていたものに向けて
いろいろ準備をしている最中である

というニュアンスが生まれてきます。

will のような「その場でパッと決める」ニュアンスは
be going to には含まれません。

セータ君
セータ君

こうやって色々と聞いちゃうと、 will = be going to じゃないね…。ちゃんと区別しないといけなかったんだ…。


学校で習ったのとずいぶんと違ってますよね!
しっかり区別して使えるようにしましょう!


最後に will と be going to の違いを
表にまとめましたので、ご確認ください。


  will be going to
イメージ 意志、思い to 以降のところへ向かっている最中
ニュアンス
根拠のない予測 根拠のある予測
その場で決める意志 予め決まっている意図・予定
近い未来、遠い未来両方 近い未来のみ

 

おわりに

今回は「will と be going to」について
確認していきました。

will = be going to と覚えていた方にとっては、
あまりのニュアンスの違いに衝撃を受けたかと思います。

ですが、will を「~だろう」、be going to を「~するつもり」
と当てはめるとヘンになる文も

今挙げたニュアンスを覚えてもう一度見てみると、

「なるほど!そういうことだったのか!」
となる文がかなり増えるのではないでしょうか。

ぜひともしっかりと区別をして、
より深く英文を理解できるようになってくださいね!



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